不定詞も動名詞も元は動詞なので、動詞と同じ性質を持っています。
今回は不定詞と動名詞の能動態と受動態についてお伝えします。
問題
( )内の動詞を適切な形に変えましょう。
1. I am glad ( ). (invite)
ご招待いただき、嬉しいです。
2. I am glad ( ) that. (hear)
それを聞いて嬉しいです。
3. I have a lot of things ( ). (do)
私にはやるべきことがたくさんあります。
4. He was ( ) for the failure. (blame)
その失敗は彼の責任でした。
(彼がその失敗についてとがめられました。)
5. I avoided ( ). (stare)
私はじろじろ見られないようにしました。
6. The wall needs ( ). (paint)
その壁は塗装が必要です。
解答と解説
基本的に不定詞や動名詞の「意味上の主語」との関係を考えて、「能動」か「受動」かを判断します。
不定詞と動名詞の意味上の主語については、こちら↓をご覧ください。
1. I am glad ( to be invited ). (invite)
ご招待いただき、嬉しいです。
不定詞の副詞的用法で、感情の理由を表しています。
to invite の意味上の主語は主語の I
I が招待されるので受動
2. I am glad ( to hear ) that. (hear)
それを聞いて嬉しいです。
不定詞の副詞的用法で、感情の理由を表しています。
to hear の意味上の主語は主語の I
I が聞くので能動
不定詞の副詞的用法については、こちら↓を参考にしてください。
3. I have a lot of things ( to do / to be done ). (do)
私にはやるべきことがたくさんあります。
2通りの言い方ができます。
to do / to be done は名詞の things を修飾する不定詞の形容詞的用法
① things が to do の意味上の目的語で、意味上の主語が I
I がするので能動
② things が to do の意味上の主語
things は (人によって) されるので受動
比較
① は I (私) に焦点を当てた表現
② は things(こと、もの) に焦点を当てた表現
不定詞の形容詞的用法については、こちら↓を参考にしてください。
4. He was ( to blame ) for the failure. (blame)
その失敗は彼の責任でした。
(彼がその失敗についてとがめられました。)
ここ大事!
「 be +to 不定詞」が「義務」を表しています。
to blame の意味上の主語は、主語の he
he はとがめられるので受動なのですが、慣例的に to blame といいます。
to be blamed でも間違いではありませんが、堅い表現です。
「be + to不定詞」については、こちら↓を参考にしてください。
5. I avoided ( being stared ). (stare)
私はじろじろ見られないようにしました。
avoid (避ける) は、目的語に動名詞のみを使います。
being stared の意味上の主語は、主語の I
I は見られるので受動
こちら↓も参考にしてください。
6. The wall needs ( painting / to be painted ). (paint)
その壁は塗装が必要です。
「~の必要がある」という際は、目的語に不定詞(名詞的用法)、動名詞の両方を使うことができます。
ただし、不定詞は受動、動名詞は能動になることに注意しましょう。
① to be painted の意味上の主語は、主語の the wall
the wall は塗られるので受動
② 動名詞の painting には「塗る」という動詞的なニュアンスよりも「塗装」という名詞的なニュアンスの方が強いため、慣例的に受動ではなく能動で表されます。
こちら↓も参考にしてください。
こちら↓も参考にしてください。