今回は to 不定詞の名詞的用法と動名詞の違いについてお伝えします。
to 不定詞 (to+動詞の原形)は、動詞を別の品詞(名詞、形容詞、副詞)にかえたものです。動詞を名詞にかえたものには動名詞(~ing)もあります。
基本的な違い
絶対的なルールではありませんが、以下の傾向があります。
★to 不定詞は未来に起こることや未実行のことを表す
★動名詞は過去におこったこと(実行済みのこと)を表す
Nice to meet you.
Nice meeting you.
この2つの違いからも分かりますね。
これから知り合いになるので、Nice to meet you.
初めて会った人に、「お会いできてよかったです」と別れ際に言う決まり文句が Nice meeting you. です。
目的語
to 不定詞の名詞的用法も動名詞も動詞の目的語になりますが、どちらを目的語にとるかを考えたとき、次の4つのタイプの動詞があります。
1.to 不定詞だけを目的語にとる動詞
〇I hope to see you again.
✖ I hope seeing you again.
expect / plan / promise / wish / agree / decide / refuse / offer など
2.動名詞だけを目的語にとる動詞
〇I enjoyed playing tennis with him.
✖ I enjoyed to play tennis with him.
consider / finish / postpone / practice / avoid / deny / miss / keep など
3.両方目的語に取り、意味が変わらない動詞
I like to play tennis.
I like playing tennis.
love / hate / prefer など
4.両方目的語に取り、意味が違う動詞
Please remember to call me tonight.
(これから)今夜私に電話するのを覚えておいてよ。
I remember talking with you.
(過去に)あなたと話したことを覚えています。
I forgot to call you.
あなたに電話するのを忘れました。(未実行)
I'll never forget talking with that singer.
あの歌手と話したことを決して忘れません。(実行済み)
I tried to talk to him.
彼に話しかけようとした。
実際にそうしたかどうかはわからない。
困難なニュアンス
I tried talking to him.
彼に話しかけてみた。
実際に話しかけた。
気楽にできるニュアンス
その動詞がこの4つのうちどのタイプなのかは、個別に覚えるしかありませんが、to 不定詞は未来、動名詞は過去ということを知っていると覚えやすいはずです。
迷ったら辞書で確認しましょう!
こちら↓も参考にしてください。