不定詞の名詞的用法も動名詞も「動詞を名詞化したもの」なので、動詞の目的語になることがあります。その際、どちらをとるかは述語動詞によって決まります。今回はそれらの述語動詞を確認しましょう。
動名詞と不定詞のどちらを目的語にとるかで、次の4種類の動詞に分かれます。
1.動名詞のみを目的語にとる動詞
2.不定詞のみを目的語にとる動詞
3.両方とり、ほとんど意味が変わらない動詞
4.両方とり、意味が変わる動詞
問題
それぞれの述語動詞が4つうちどの種類かを考えて、適切な方を選びましょう。両方OKの場合もあります。
1. I remember ( sending to send ) him email yesterday.
2. He promised me not ( being late to be late ) again.
3. She hesitated ( asking to ask ) me.
4. I regret ( telling to tell ) a lie to her. I should have told her the truth.
5. He is considering ( changing to change ) jobs.
6. He continued ( playing to play ) video games.
7. They tried ( moving to move ) the table, but it was too heavy.
8. I tried ( playing to play ) the instrument. It was easy.
解答と解説
1. I remember ( sending ) him email yesterday.
remember は両方とり、意味が変わる動詞です。
★ remeber to do は「(これから)忘れずに~する」
★ remeber doing は「(過去に)~したことを覚えている」
比較
I must remember to send him email.
彼に(これから)メールするのを覚えておかなくちゃ。
補足
対義語の forget も両方とり、意味が変わります。
★ forget to do は「(これから)することを忘れる」
「~するのを忘れないで」という否定文で用いられることが多いようです
★ forget doing は「(過去に)~したことを忘れる」
2. He promised me not ( to be late ) again.
promise は不定詞のみを目的語とする動詞です。
「彼は、また遅刻することはないと私に約束した」という意味です。
not の位置に注意しましょう。不定詞の直前です。
3. She hesitated ( to ask ) me.
hesitate(ためらう) は不定詞のみを目的語とする動詞です。
補足
その他の不定詞のみをとる動詞:
agree / fail / refuse / expect / learn / hope / demand / offer / intend / manage / decide / pretend など
4. I regret ( telling ) a lie to her. I should have told her the truth.
regret は両方とり、意味が変わる動詞です。
★ regret to do は「残念ながら(これから)~します」
★ regret doing は「(過去に)~したことを後悔している」
後ろに「彼女に真実を話すべきだった(のにそうしなかった)」という文が続いているので、既にそうした(うそをついた)ことがわかります。
〈should have+過去分詞〉については 、こちら↓を参考にしてください。
5. He is considering ( changing ) jobs.
consider は動名詞のみを目的語とする動詞です。
注意
★ change jobs のように、同種のものを交換する際は原則的に複数形になります。
補足
その他の動名詞のみをとる動詞:
admit / miss / postpone(延期する) / quit / finish / stop / give up / escape / avoid / practice / enjoy / deny(否定する) など
6. He continued ( playing to play ) video games.
continue は両方とり、ほとんど意味が変わらない動詞です。
補足
その他の両方とり、ほとんど意味が変わらない動詞:
begin / start / like / love / prefer / hate など
7. They tried ( to move ) the table, but it was too heavy.
8. I tried ( playing ) the instrument. It was easy.
try は両方とり、意味が変わる動詞です。
★ try to do は「やろうと試みる」という意味で、うまくいったかどうかは分かりません。
困難であるニュアンスもあるようです。
★ try doing は「試しにやってみる」という意味で、実際に行うことを意味します。
気楽にできるニュアンスもあるようです。
TOEIC にもよく出題されますので、しっかり覚えておきましょう。
迷ったときは辞書で確認しましょう!!
こちら↓も参考にしてください。