今回は動名詞が表す時についてお伝えします。動名詞そのものは時を表すことができないため、文脈や前後関係で判断します。
まずは動名詞とは何かについて確認しておきましょう。
動名詞とは
動詞の原形の後ろにingをつけると 動名詞になります。
「~する」という動詞が「~すること」という名詞に変化したため、名詞でありながら動詞の要素も持っています。
問題
次の文の意味と動名詞が表す「時」を考えましょう。
1. He was proud of being a police officer.
2. He is proud of having worked with a famous writer.
3. I am looking forward to seeing you again.
4. He likes listening to music.
5. He was proud of having been a police officer.
6. He remembers taking a picture with me.
解答と解説
動名詞が表す時は、以下の通りです。
1.doing
述語動詞と同じ時を表す
2. having+過去分詞
述語動詞より前の時を表す
3. 願望などを表す動詞と共に使われると、述語動詞より未来の時を表す
4. remember / forget / regret と共に動名詞(doing)を続けると、動名詞は述語動詞より前の時を表す。
1. He was proud of being a police officer.
過去を表す(1.のパターン)
(述語動詞と同じ時)
彼は警察官であることを誇りに思っていました。
2. He is proud of having worked with a famous writer.
過去を表す(2.のパターン)
(述語動詞より前の時)
彼は有名な作家と一緒に働いたことを誇りに思っています。
3. I am looking forward to seeing you again.
未来を表す(3.のパターン)
(述語動詞より未来の時)
またお会いできることを楽しみにしています。
4. He likes listening to music.
現在を表す(1.のパターン)
(述語動詞と同じ時)
彼は音楽を聴くのが好きです。
5. He was proud of having been a police officer.
大過去(過去よりさらに前の時)を表す(2.のパターン)
(述語動詞より前の時)
彼は警察官だったことを誇りに思っていました。
6. He remembers taking a picture with me.
過去を表す(4.のパターン)
(述語動詞より前の時を表す)
彼は私と一緒に写真を撮ったことを覚えています。
「 have+過去分詞が一つ前の時を表す」は色々な所で使われていますね。
6.のようにhaving+過去分詞でなくても述語動詞より前の時を表す場合があるので、注意が必要です。
「基本」だけでなく「例外」を知っておくことも大切ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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