今回は文型や動詞の意味上の主語などに注目してお伝えします。
問題
( ) 内に適切な語を入れましょう。一語とは限りません。
また、全ての文は単文(「S+V」が一つだけ)です。
文型も考えてみましょう。
1. ( ) attractive.
彼は魅力的です。
2. ( ) attractive.
私は、彼は魅力的だと思います。
3. ( ) attracive.
彼女が彼を魅力的にしました。
4. ( ) ready.
全て準備できています。
5. ( ) ready.
私たちは、全ての準備をしました。
6. ( ) study French.
私はフランス語を勉強したいと思っています。
7. ( ) study French.
私は彼にフランス語を勉強して欲しい。
8. ( ) abroad when he was young.
彼は若い頃留学しました。
9. ( ) abroad when he was young.
彼の両親は彼が若い頃留学することを許しました。
10. ( ) the street.
彼は通りを横切りました。
11. ( ) the street.
私たちは、彼が通りを横切るのを見ました。
12. ( ) Tom.
彼はトムと呼ばれます。
13. ( ) Tom.
私たちは彼をトムと呼びます。
解答例と解説
1. ( He is ) attractive.
彼は魅力的です。
第2文型 (SVC)
attractive( C ) は he( S ) の説明をしています。
2. ( I think him ) attractive.
私は、彼は魅力的だと思います。
第5文型 (SVOC)
attractive ( C ) は him( O ) の説明をしています。
この文は次のように複文(SVを2つ以上含み、主節と従属節から成り立つ文) で書くことも可能です。
2'. I think that he is attractive.
比較
2. と 2'. を比較してみましょう。
両方ともほぼ同じ意味ですが、2. のように第5文型 (SVOC) を使うと、単文でシンプルに表せます。
3. ( She made him ) attracive.
彼女が彼を魅力的にしました。
第5文型 (SVOC)
attractive ( C ) は him ( O ) の説明をしています。
第5文型で使われる make は「( O) を~にする」という意味です。
比較
1. と 2. と3. を比較してみましょう。
3文とも、「彼が魅力的である」と伝えているのですが、2. と 3. はさらに次の情報が加わります。
2. は「誰がそう思うか」
3. は「誰がそうしたか」
4. ( Everything is ) ready.
全て準備できています。
第2文型 (SVC)
ready ( C ) は everything ( S ) の説明をしています。
5. ( We got everything ) ready.
私たちは、全ての準備をしました。
第5文型 (SVOC)
ready ( C ) は everything ( O ) の説明をしています。
第5文型で使われる get は「( O) を~にする」という意味です。
比較
4. と 5. を比較してみましょう
両分とも「全て準備が整っている」と伝えています。
5. は「誰がそうしたか」という情報が加わります。
6. ( I want to ) study French.
私はフランス語を勉強したいと思っています。
第3文型 (SVO)
to study French は不定詞の名詞的用法
study の意味上の主語は、文の主語と同じ I( S )
*不定詞は動詞の要素も持っているため、意味上の主語があります。
注意
I think I want to ~としないようにしましょう。
want に「思う」の意味も含まれます。
7. ( I want him to ) study French.
私は彼にフランス語を勉強して欲しい。
SVO + to 不定詞
(O が to不定詞の意味上の主語です)
study の意味上の主語は him( O )
比較
6. と 7. は study の意味上の主語が異なります。
6. は思っているのも、勉強するのも I( S )
7. は思っているのは I( S )、勉強するのは him ( O )
8. ( He studied ) abroad when he was young.
* sutdy abroad: 留学する
彼は若い頃留学しました。
第1文型 (SV)
he ( S ) が study しました。
abroad は副詞なので、文の要素になりません。
9. ( His parents let him study ) abroad when he was young.
彼の両親は彼が若い頃留学することを許しました。
第5文型 (SVOC)
study の意味上の主語は him(O)
比較
8. と 9. を比較してみましょう。
両方とも彼が留学したと伝えています。
9. はさらに「彼の両親がそれを許した」という情報が加わります。
10. ( He crossed ) the street.
彼は通りを横切りました。
第3文型 (SVO)
the street( O ) は crossという動作の対象になっています。
he( S ) が cross しました。
11. ( We saw him cross ) the street.
私たちは、彼が通りを横切るのを見ました。
第5文型 (SVOC)
the street ( O ) はcrossという動作の対象になっています。
him( O ) が cross しました。
比較
10. と 11. を比較してみましょう。
両文とも、「彼が通りを横切った」と伝えています。
11. はさらに「私たちがその様子を見た」という情報が加わります。
ここ大事
7. 、9. 、11. のように、 O の後に、to 不定詞、動詞の原形、現在分詞、過去分詞などの色々な形の動詞が続く場合があります。
この場合の述語動詞は限られています。
詳しくはこちら↓を参考にしてください。
12. ( He is called ) Tom.
彼はトムと呼ばれます。
第2文型 (SVC)
「be動詞+過去分詞」の形で受動態を表します。
Tom( C ) は he ( S ) の説明をしています。
13. ( We call him ) Tom.
私たちは彼をトムと呼びます。
第5文型 (SVOC)
Tom( C ) は him( O ) の説明をしています。
比較
12. と 13. を比較してみましょう。
両文とも彼がトムと呼ばれていると伝えています。
13. は「私たちがそう呼んでいる」という情報が加わります。
5文型
第5文型がうまく使えたでしょうか。
英→日、日→英、共に第5文型の間違いが多いので、難しかった方は、この機会に使い方を確認しておきましょう。
こちら↓も参考にしてください。www.keiko.work