第5文型が分かりにくいという声をよく聞きます。私も初めて第5文型の英文を見たとき、違和感があってスッと頭に入ってこなかったことを覚えています。SVOC の Cの前に be動詞を入れたいような気がしていました。今回は第5文型についてお伝えします。
最初は違和感があった第5文型でしたが、慣れるに従ってスッと頭に入ってくるようになりました。ルールがわかったら、たくさんの英文に触れて慣れるのが一番ですね。
まずは簡単に確認しましょう。
第5文型はSVOC(主語+述語動詞+目的語+補語) ですよね。
目的語 (O)とは
動作の対象となる名詞です。
例)
I like apples.
like という動作の対象が apples
補語(C)とは
補語(C)は、主語や目的語の説明をしています。
補語には名詞または形容詞が用いられます。
(補語に、動詞の原形、to 不定詞、現在分詞、過去分詞のような動詞が変化した語が用いられる場合もありますが、今回は名詞と形容詞の場合についてお伝えします。)
補語(C) が用いられるのは、第2文型と第5文型です。
第2文型 (S+V+C) の補語は主語(S)の説明をしています。
(主格補語とも呼ばれます)
He is busy. (he がbusy)
My father is a writer. (my father が writer)
第5文型(S+V+O+C)の補語は目的語(O)の説明をしています。
(目的格補語とも呼ばれます)
I found him honest. (him が honest)
She named her son Taro. (her son が Taro)
問題
日本語に合う英文になるように空欄に適切な語を入れましょう。
第5文型以外の文型も含まれています。
最初の文字が書かれている場合もあります。
1. I found the ( ) ( ).
私はその本を簡単に見つけました。
2. I found ( ) ( ) ( ) book.
私は彼に簡単な本を見つけてあげました。
3. I found the ( ) ( ).
私はその本が簡単だとわかりました。
4. We ( ) ( ) ( ).
私たちは彼をキャプテンにしました。
5. They ( ) the ( ) ( ).
彼らは壁を黄色に塗りました。
6. I ( ) ( ) ( )
私は、彼は正直だと思いました。
7. They ( ) ( ) ( ) ( ).
彼らは自分達の赤ん坊にLukeと名づけました。
8. Please ( ) ( ) ( ) ( ).
あなたの部屋をきれいにしておきなさい。
9. Please ( ) ( ) ( ).
私のことを Karen と呼んでください。
10. ( ) ( m ) ( ) ( )?
どうして悲しんでいるの?
11. He ( ) the ( ) ( s ).
彼は卵を半熟にゆでました。
12. Tom ( ) ( ) ( ) ( w ).
トムは自分のことを作家だと信じている。
解答と解説
1. I found the ( book ) ( easily ).
私はその本を簡単に見つけました。
SVO の第3文型です。
副詞の easily は動詞の found を修飾しています。
2. I found ( him ) ( an ) ( easy ) book.
私は彼に簡単な本を見つけてあげました。
SVOO の第4文型です。
形容詞の easy が名詞の book を修飾しています(限定用法)。
補足(形容詞の限定用法と叙述用法)
2.のように、形容詞が補語として用いられるのではなく、名詞の前後から名詞を修飾することがあります。このような形容詞の用法を限定用法といいます。
それに対し、形容詞が補語として用いられ、主語や(第2文型)、目的語を(第5文型)説明する用法を叙述用法といいます。
限定用法と叙述用法の詳細はこちら↓をご覧ください。
3. I found the ( book ) ( easy ).
私はその本が簡単だとわかりました。
SVOC の第5文型です。
形容詞の easy が目的語の the book の説明をしています(叙述用法)。
ここ大事!
第3文型と第4文型で find は「~を見つける」ですが、第5文型では「~だとわかる」と訳します。
4. We ( made ) ( him ) ( captain ).
私たちは彼をキャプテンにしました。
SVOC の第5文型です。
名詞の captain が目的語の him の説明をしています。
ここ大事!
make は第3文型 (SVO) と第4文型 (SVOO) で「~を作る」という意味ですが、第5文型では「~を…にする」と訳します。
ここ大事!
同時期に一人しかいない役職名など (ここでは captain) が補語の位置にくるとき、冠詞は不要です。
5. They ( painted ) the ( wall ) ( yellow ).
彼らは壁を黄色に塗りました。
SVOC の第5文型です。
形容詞の yellow が目的語の the wall の説明をしています(叙述用法)。
6. I ( thought ) ( him ) ( honest )
私は、彼は正直だと思いました。
SVOC の第5文型です。
形容詞の honest が目的語の him の説明をしています(叙述用法)。
7. They ( named ) ( their ) ( baby ) ( Luke ).
彼らは自分達の赤ん坊にLukeと名づけました。
SVOC の第5文型です。
名詞の Luke が目的語の their baby の説明をしています。
8. Please ( keep ) ( your ) ( room ) ( clean ).
あなたの部屋をきれいにしておきなさい。
SVOC の第5文型です。
形容詞の clean が目的語の your room の説明をしています(叙述用法)。
9. Please ( call ) ( me ) ( Karen ).
私のことを Karen と呼んでください。
SVOC の第5文型です。
名詞の Karen が目的語の me の説明をしています。
10. ( What ) ( makes ) ( you ) ( sad )?
どうして悲しんでいるの?
SVOC の第5文型です。
直訳すると、「何があなたを悲しくさせるのですか?」
形容詞の sad が目的語の you の説明をしています(叙述用法)。
11. He ( boiled ) the ( egg ) ( soft ).
彼は卵を半熟にゆでました。
SVOC の第5文型です。
形容詞の soft が目的語の the egg の説明をしています(叙述用法)。
12. Tom ( believes ) ( himself ) ( a ) ( writer ).
トムは自分のことを作家だと信じている。
SVOC の第5文型です。
名詞の a writer が目的語の himself の説明をしています。
注)
主語と目的語が同一人物なので、目的語には目的格 (him) ではなく、再帰代名詞 (himself) をおくことにも注意!
第5文型で使われる動詞
第5文型に使われる動詞は限られています。どんな動詞でも第5文型で使えるわけではないことにも注意しましょう。以下は第5文型で使われる動詞の例です。
make / paint / find / think / believe / name / call / keep / leave / elect / appoint / boil / bake / cut / hear / see / have / let など
難しいと感じている人が多い第5文型ですが、正しく文章を理解したりアウトプットしたりするために、是非マスターしましょう!!
お読みいただき、ありがとうございました。
よろしければこちら↓も参考にしてください。