今回は「文法学習は必要か」についてお伝えします。参考にしていただければ幸いです。
これまでの自分自身の学習体験や、講師として色々な人に英語を教えた経験から、外国語として英語を学ぶ場合、やはり文法を学ぶことが習得への近道ではないかと考えています。通訳者、大学教授など、さまざまな方の書籍を読みましたが、多くの方が文法学習の必要性を訴えられています。
環境の違い
「文法は必要ない」という意見もありますが、次の2つの場合は賛成です。
1.すでに基礎的な文法知識がある場合
それ以上詳しく文法を学習するよりも、実践が大切という意見には賛成です。
2.子どもの頃に英語圏で暮らす場合
「子どもの頃」と書いたのには理由があります。子どもはあっという間に上達しますが、大人になって英語圏に住んだからといって、全員がネイティブスピーカー並みの英語力になるわけではありません。詳しくはまた後日。
日本で英語を学習する場合
多くの場合、英語に触れる時間はほんのわずかです。接触量が違うのですから、母語と同じように習得できるはずがありません。少ない接触量を補ってくれるのが文法学習です。
例えば、「3単現在の s 」についてはご存知だと思いますが、このルールについて、先生などから教えてもらうのではなく、自分で発見するとしたらどのくらい時間がかかるでしょう。
I play tennis ~. だけど Tom plays tennis ~. と一度比べたくらいではルールを理解することはできません。おそらく何十回、何百回と比べるうちに、「こういう時は play だけれど、こういう時は plays だな」と気づくことができるようでしょう。
母語はこのようにして習得してきましたが、接触量の少ない英語では相当時間がかかりますし、間違ったまま使い続けることになるかもしれません。
ところが、文法を知っていれば、すぐにルールを理解することができます。
ここ大事!
文法学習は、英語との少ない接触量を補ってくれるのです!
理解→反復練習
ただし、お気づきのように、文法を理解したからといってすぐにルール通りに話せたり書けたりできるようになるわけではありません。
次に大切なのは反復練習です。
理解→反復練習の繰り返しで、着実に力をつけていきましょう。
(その他、語彙力アップなども必要ですね。)
つまり
やみくもに練習したり覚えようとするよりも、文法を理解したあとで練習する方が、忘れにくいし間違えにくいのです。
また、理由が分かっていれば自信を持って英語を発信することができますね。
お読みいただき、ありがとうございます。