英語を聞けない理由の3回目です。
背景知識と語彙
日本語で聞いてもわからないことを、英語で聞いてわからないのは当然です。
例えば英語でニュースを聞くときに、何が起こったのか詳しく知ったうえで聞く場合と、全く知らずに聞く場合では理解に差が出ます。
専門分野のことなら、英語でもある程度理解できるかもしれませんが(当然英語力によっても差がでます)、英語力があったとしても、専門外のことを理解するのは難しいのです。
つまり、背景知識やその分野に特有の語彙力があるかどうかが英語のリスニングにも影響してきます。
当然といえば当然なのですが、なぜかこれに気づかない人がとても多いのです。かつて私もそうでした。
もっとハードルを下げ、楽に聞けるものから聞くと共に、背景知識を増やす努力も必要です。
資格試験対策
資格試験を受験する人は、それぞれの試験に特有の単語を覚えることが重要です。過去問を解いたり単語帳を利用したりしながら、それぞれの試験の特徴をつかみましょう。また、試験によっては、背景知識がなければ内容理解が難しい場合もあります。
私が英検1級を目指していたころ、特に大変だったのが背景知識を増やすことでした。理科系のことは(今でも)苦手ですし、当時は時事問題にもほとんど興味がありませんでした。当然英文も頭に入ってきません。いくつかの単語が残るくらいで大意がつかめないこともしばしばありました。
そこで取り組んだのは、まずは日本語で知識を増やすことでした。特に理科がまったくダメだった私は「小学生でも知ってるよ」とからかわれながらも、恥をしのんで人に聞いたり、自分で調べたりしながらなんとか知識を増やしていきました。
すでに幅広い知識をお持ちの方は(素晴らしい!)、語彙を増やすことに集中しましょう。
特に英検1級やTOEFLを受験する方は、背景知識も重要なポイントになってきます。
なお、TOEICはそれほど専門的な文章は出題されませんが、大学生がTOEICを受験する場合は状況を想像しにくいかもしれないので、どんな状況かということも確認しておくと、英文を理解しやすくなります。
こちらの記事も参考にしてください。