ピリオド、コンマ、セミコロン、コロンなどの句読点にはそれぞれ役割があります。適当に感覚で使うことがないよう、正しい使い方を確認しておきましょう。
今回はいくつかの句読点の主な役割を紹介します。
アポストロフィ-
1.名詞の所有格
Tom's son
2.語句の短縮
I'll (← I will)
it's (← it is)
ここで問題
時期外れではありますが、次のどちらが正解でしょう。
Xmas
X'mas
クリスマスシーズンになると、最近は両方とも見かけます。その理由は、おそらく、間違えたまま使っている人と、間違いに気づいて正しく使っている人がいるためだと思います。
正解
数年前までは X'mas のようにアポストロフィーが書かれていることが多かったですよね。ところが、実はこれは間違っています。
アポストロフィーは何かが省略されているときに用いられますが、この単語の場合、何も省略されていないのでアポストロフィーは不要なのです。
Christmas → Xmas
つまりChrist の代わりに X が用いられています。
なぜ Christ が X に???
Christ (クライスト) とはキリストのことです。
そして、一説によると X は十字架を表しているそうです!!
ピリオド
1.平叙文(肯定文と否定文)と命令文の最後
She looks happy.
2.省略されているとき
Nov. (←November)
Mr. (←Mister)
No. (←ラテン語のnumero / 英語は number)
No, 5 とピリオドではなくコンマが書かれているのを見た事があります。これではナンバーではなくYes の反対のノーになっています😭
コンマ
1.2つの節(S+Vを含む語のかたまり)の区切り
When I was a child, I lived in NY.
2.2つ以上の語の区切り
He bought an apple, two oranges, and milk.
注)3つ以上を列挙する時はA and B and C のようにandを繰り返すのではなく、最後の単語の前だけandを用い、その他はコンマで区切ります。
3.挿入表現の前後
He, however, went there.
4.言い換えるとき
We can see a lot of hydrangeas, or “ajisai” in Japanese in June.
など
コロン
1.すなわちという意味
This is what you need: think again.
2.時間を表す際
12:30
セミコロン
1.等位接続詞(and / but / or / for) の代わり
I talked to her at the party; that was the first time I met her.
I had a good time at that time; therefore I want to go there again.
注)therefore は副詞なので、これだけでは2つの節を結ぶことはできない。
2.コンマより大きく、ピリオドより小さいまとまり
He bought an apple, two oranges, and milk; and went home with his son.
コロンとセミコロンを間違って使っている文をよく見かけます。句読点を感覚で使うのではなく、正しい使い方を覚えましょう。
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