今回は動詞の原形についてお伝えします。
問題
今回は文法項目ではなく、形に注目してお伝えします。
動詞の原形がどんな時に使われるか、色々なケースを考えてみましょう。
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解答(順序不同)
動詞については、こちら↓を参考にしてください。
★動詞は意味や時制などに合わせて次のように語形変化します。文字通り「形」が変わります。
・原形 (例 be〔come〕)
・現在形 (例 is/am/are〔come/comes〕)
・過去形 (例 was/were〔came〕)
・過去分詞形 (例 been〔come〕)
・~ing 形 (例 being〔coming〕)
*~ing形には「現在分詞」と「動名詞」があります。
今回は動詞の形の一つの「原形」が使われる場合についてお伝えします。
原形:
通例略して「動詞の原形」と呼ばれますが、正式には「原形不定詞」と呼ばれます。
原形不定詞は、to が付かずに動詞の原形だけで不定詞の働きをします。
1. 助動詞の後
1. He can play tennis very well.
彼はとても上手にテニスをすることができます。
助動詞 can の後は原形の play を使います。
比較
現在形 He plays tennis every Saturday.
現在形 You play tennis every Saturday.
彼は〔あなたは〕毎週土曜日にテニスをします。(習慣)
助動詞については、こちら↓を参考にしてください。
2. 命令文
「~しなさい」という意味の肯定の命令文は、動詞の原形で文を始めます。
なお、「~してはいけません」という意味の否定の命令文は、助動詞の do を使い、〈Don't 〔Never〕+ 動詞の原形〉で文を始めます。
2. Be careful.
気をつけて。
3. Come here.
ここに来なさい。
3. to 不定詞の後
不定詞は動詞の働き方の一つで、文中で名詞、形容詞、副詞の役割をします。
4. I am glad to see you.
あたなに会えて嬉しいです。
to 不定詞については、こちら↓を参考にしてください。
4. 第5文型の補語
第5文型の述語動詞に次のような動詞が使われる場合、補語に動詞の原形を用いることがあります。
(1) 使役動詞 ( make、have、let )
5. My parents made me do the dishes yesterday.
私の両親は昨日私に皿洗いをさせました。
(2) 知覚動詞 ( see、hear、feel、noticeなど)
6. I saw him cross the street.
私は彼が通りを横切るのを見ました。
補語に原形が来る場合と現在分詞がくる場合の違いについては、こちら↓を参考にしてください。
(3) help
7. I will help you (to)carry your bag.
あなたがカバンを運ぶのを手伝いましょう。
「( O ) が~するのを手伝う」という場合、to 不定詞を使うこともありますが、原形を使うのが一般的です。
こちら↓も参考にしてください。
5. 仮定法現在
主に堅い文で使われます。
提案、要求、必要性などを表す特定の形容詞や動詞を使った文の that節内で動詞の原形が使われることがあります。
イギリス英語では〈should +動詞の原形〉が使われることもあります。
これらの文は、実際にはまだ行われていない、現在や未来に起こる不確実な仮定を表します。
この用法を仮定法現在と呼びます。
8. It is desirable that he call her.
彼が彼女に電話をするのが望ましいです。
9. I suggested that Mike be more active.
私は、マイクがもっと積極的になるように提案しました。
この用法で使われる形容詞と動詞:
advisable / desirable 望ましい
essential 必要不可欠な
compulsory 義務的な
important 必要な
necessary 必要な
demand ~を要求する
insist ~を主張する
order ~を命令する
propose ~を提案する
recommend ~を勧める
require ~を必要とする
suggest ~を提案する
など
こちら↓も参考にしてください。
6. 慣用表現
動詞の原形を使う慣用表現のうちの2つを紹介します。
(1) 〈had better + 動詞の原形〉「~する方がよい」
10. She had better call him right now.
彼女はすぐに彼に電話をする方がよいです。
had better の使い方については、こちら↓を参考にしてください。
(2) 〈would rather +動詞の原形〉「むしろ~したい」
11. I would rather stay here.
私はむしろここにいたいです。
動詞の原形を使う場合はある程度限られているので、この機会に覚えておきましょう。
こちら↓も参考にしてください。