「仮定法現在」という文法用語をご存知でしょうか。この用語をご存知なくても、that節に shouldが含まれたり、(shouldが省略され)動詞の原形を用いる場合についてはご存知かもしれませんね。
今回はどのような場合にそうなるのかについてお伝えします。色々な試験の文法問題やTOEIC の Part 5にもよく出ますので、確認しておきましょう。
この用法は、「仮定法過去(もし~なら…なのに)」や「仮定法過去完了(もし~だったら…だったのに)」と違い、「もし~」のような仮定の表現はありませんが、客観的な事実ではなく想像の元に話している点は同じです。
should が省略され動詞の原形が用いられることもあります。この動詞の形が「仮定法現在」と呼ばれています。
つまり
文法用語はともかく、次のような動詞や形容詞が使われたら that節にshould が使われる、または動詞が原形になります。
動詞
insist / demand / suggest / propose などの動詞が文中で述語動詞の役割をしているとき、that節でshould が使われる、または(shouldが省略され)動詞の原形が使われます。
1. I demanded that he should tell the truth.
要求した
2. Tom insisted that his explanation should be accepted.
要求した
応用編
同じ動詞でも意味によってthat節にshould を用いる場合と用いない場合があります。
比較(shouldが用いられない場合)
2'. Tom insisted that he was innocent.
言い張った
形容詞
important / essential / desirable / necessary / advisable / natural / amazing / surprising / ridiculous / appropriate / remarkable などの感情や善悪の判断や要求などを表す形容詞が使われるとき、that節でshould が使われる、または(shouldが省略され)動詞の原形が使われます。
3. It is important that he should do it by himself.
4. It is surprising that he should say so. Is it really true?
応用編
同じ形容詞でも文脈によってthat節にshould を用いる場合と用いない場合があります。
比較
4'. It is surprising that he says so.
4. は彼が本当にそう言ったのか知らないで発言しています(→should say)。そのため、「本当なの?」と確認しています。
4'は彼がそう言ったという事実を話者が知っていて発言しているため、客観的事実として、(仮定法ではなく)直説法 (says) で発言しています。
ただし、should を用いて感情を強調する場合もあるので、事実だと分かっていても(仮定法でなくても) 4. のように should を含む場合もあります。
上述のような動詞や形容詞が用いられていたらthat節に should を含む(または動詞が原形になる) と覚えておきましょう。
こちら↓も参考にしてください。keikoringbasic.hatenablog.jp