今回は否定を表す語についてお伝えします。
否定を表す語はいくつかありますが、今回も全否定(まったく~ない) を表す語についてお伝えします。
not / never / no についてはこちら↓を参考にしてください
今回は none / neither / nobody / nothing についてお伝えします。
問題
否定を表す語に特に注意して、それぞれの文の意味を考えましょう。
( )内の単語を選択しましょう。
また、否定を表す語の品詞も答えましょう。
1-A He looked for his friends at the party but found none.
1-B He looked for his friends at the party but found neither of them.
2-A None of that (matter matters).
2-B Neither of my brothers (live lives) in Japan.
2-C I like neither (choice choices).
3-A Nobody (respect respects) him.
3-B You have done nothing wrong.
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解答と解説
最初にそれぞれの語について確認しましょう。
後ろに〈of+(代)名詞〉を続けられるものと続けられないものがあります。
また、対象の数や、単数扱いか複数扱いかにも注意が必要です。
none
意味:
だれも[何も]…ない
品詞:
代名詞
特徴:
1. 「もの」も「人」も表し、対象が3つ[3人]以上の場合に用いられる
2. 単独で使う場合と、後ろに〈of+(代)名詞〉を続ける場合がある
3. of の後の可算名詞は複数形。動詞との一致は、複数扱いが原則だが、単数扱いのこともある。名詞の前にthe / these / 所有格などがつく。
4. of の後の不可算名詞は単数形。動詞との一致は単数扱い。名詞の前にthe / this / 所有格などがつく。
neither
意味:
どちらも…ない
品詞:
形容詞
代名詞
副詞(今回は扱いません)
特徴:
1. 「もの」も「人」も表し、対象が2つ[2人]の場合に用いられる
2. 形容詞の用法は後ろに可算名詞の単数形を伴う
3. 代名詞の用法は、単独で使う場合と、後ろに〈of+複数形の(代)名詞〉を続ける場合がある。動詞との一致は単数扱いが原則だが、口語では複数扱いも可能。
nobody
意味:
だれも…ない
だれ一人…ない
品詞:
代名詞
特徴:
1. 「人」を表し、no one とほぼ同じ意味だが、nobody の方が口語的
2. 単数扱い
3. 後ろに〈of+(代)名詞〉を続けることはできない
nothing
意味:
何も…ない
品詞:
代名詞
名詞(「取るに足りないこと」という意味。今回は扱いません。)
特徴:
1. 「もの」を表す
2. 単数扱い
3. 後ろに〈of+(代)名詞〉を続けることはできない
それぞれの文の意味を確認しましょう。
1-A He looked for his friends at the party but found none.
彼はパーティー会場で友達を探しましたが、一人も見つかりませんでした。
none は代名詞
ここでは no friends と同意で、パーティー会場にいた友達は3人以上
1-B He looked for his friends at the party but found neither of them.
彼はパーティー会場で友達を探しましたが、どちらも見つかりませんでした。
neither (どちらも…ない) は代名詞
パーティー会場にいた友達は2人
2-A None of that matters.
そんなことどうだっていいよ。
(直訳:そのことの何も重要ではありません。)
none は代名詞
後ろに〈of+単数の代名詞〉が続いている
主語の none of that は単数扱いなので、動詞に3単現の s がついている
2-B Neither of my brothers lives[live] in Japan.
私の(2人の)兄弟はどちらも日本に住んでいません。
neither は代名詞
後ろに〈of+所有格+複数の可算名詞〉が続いている
この人の兄弟は2人いる
主語の neither of my brothers は単数扱いが原則なので、動詞に3単現の s がついているが、複数扱いとすることも可能。
2-C I like neither choice.
私はどちらの選択も好きではありません。
neither は形容詞
後ろに単数の可算名詞が続いている
選択肢は2つある
3-A Nobody respects him.
誰も彼を尊敬していません。
nobody は「人」を表す代名詞
単数扱いなので動詞に3単現の s がついている
3-B You have done nothing wrong.
あなたは何も悪いことはしていません。
nothing は「もの」を表す代名詞
後ろに形容詞の wrong が続き、どんなことなのかを説明している。
注)通例形容詞は名詞の前に置かれることが多いですが、nothing、something、anything のように-thing で終わる代名詞を修飾する場合、形容詞は後ろに置かれます。
まとめ
none (+of+(代)名詞)
・だれも[何も]…ない
・代名詞
・対象が3つ[3人]以上
・of の後の可算名詞は複数形。動詞との一致は、複数扱いが原則で、名詞の前にthe / these / 所有格などがつく。
・of の後の不可算名詞は単数形。動詞との一致は単数扱いで、名詞の前にthe / this / 所有格などがつく。
neither+可算名詞の単数形
neither(+of+複数形の(代)名詞)
・どちら(の~)も…ない
・形容詞 / 代名詞 / 副詞(今回は扱いません)
・対象が2つ[2人]の場合に用いられる
・代名詞の用法で後ろに〈of+複数形の(代)名詞〉を続ける場合、動詞との一致は単数扱いが原則。
nobody
意味:
・だれも…ない
・代名詞
・「人」を表す
・単数扱い
・後ろに〈of+(代)名詞〉を続けることはできない
nothing
・何も…ない
・代名詞 / 名詞(今回は扱いません。)
・「もの」を表す
・単数扱い
・後ろに〈of+(代)名詞〉を続けることはできない
こちら↓も参考にしてください。