今回は、訳に注意が必要な否定表現についてお伝えします。
問題
次の文の意味を考えましょう。
1. He is far from (being) perfect.
2. She is the last person who(m) I imagined to meet there.
3. His book is beyond my understanding.
4. He was too young to get a driver's license.
5. You cannot be too careful when you drive.
6. She is second to none as a singer.
7. She tried in vain to persuade her brother.
解説と解答
1. He is far from (being) perfect.
彼は決して完璧ではありません。
far from ~は「~どころではない」「全く反対だ」「決して~ではない」という強い否定を表します。
from の後には、名詞、形容詞、動名詞が続きます。
2. She is the last person who(m) I imagined to meet there.
そこで彼女に会うとは全く想像していませんでした。
「the last 人 +to do / the last 人 +関係代名詞節」は、「~はもっとも~しそうにない人です」という意味です。
She would be ~のように仮定法を使うことも多いようです。
補足
やりたくないことを、次のようにいうこともできます。
It is the last thing I want to do to work on Sundays.
日曜日に働くことだけはしたくない。
比較
普通に I do not want to work on Sundays. というよりも、やりたくないことを強調できますね。
3. His book is beyond my understanding.
彼の本は私の理解力を超えています。
(阿部公房をイメージしながら書きました。)
補足
~ is beautiful beyond description. なら「描写できないほど美しい」という意味です。
4. He was too young to get a driver's license.
彼は運転免許を取るには若すぎました。
彼は若かったので運転免許を取れませんでした。
不定詞の副詞的用法です。too + 形容詞/副詞 + to do ~で「~するには…すぎる」「…すぎて~できない」という意味です。
5. You cannot be too careful when you drive.
運転する時は、どんなに注意しても、し過ぎることはありません。(最大限気をつけなさい)
cannot ~ too…で「 どんなに…してもし過ぎることはない」という意味です。
補足
次のような表現もあります。
I cannot thank you enough.
いくら感謝しても足りません。
普通にThank you very much. と言うよりも強い感謝の気持ちが伝わりますね。
6. She is second to none as a singer.
彼女は歌手としては誰にも劣りません。
be second to none で「誰にも劣らない」「いちばん~だ」という意味です。
7. She tried in vain to persuade her brother.
彼女は弟を説得しようとしたけれど、できませんでした。
in vain は「無駄に~する」「結局~できない」という意味です。
She tried to persuade her brother, (but) in vain.
のように in vain を文尾に置くこともできます。
5. 以外は否定語を使わない否定表現です。状況に合わせて色々な表現を使いこなしたいですね。
お読みいただき、ありがとうございます。
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