今回は複合関係代名詞、複合関係副詞についてお伝えします。
問題
次の空欄に適切な語を入れましょう。
1. I will remember what he said ( ) he is.
彼が誰であろうと私は彼が言ったことを忘れません。
2. I will help ( ) needs help.
助けを必要としている人なら誰でも助けます。
3. I will never give up, ( ) hard the situation is.
どんなに状況が難しくても、私は決してあきらめません。
4. I will never change my mind ( ) happens.
何が起ころうと気持ちは変わりません。
5. I see him ( ) I go to New York.
ニューヨークに行けば必ず彼に会います。
6. He has that bag with him ( ) he goes.
どこへ行こうと、彼はあの鞄を持っている。
7. I will support her ( ) plan she chooses.
彼女がどちらのプランを選択しようと私は彼女を支えます。
8. Take ( ) measures are considered best.
何にせよ、もっとも良いと考えられる手段をとりなさい。
9. ( ) has a ( ) also has an ( ).
始まりのあるどんなことも、終わりがある。
解答と解説
複合関係代名詞の whoever / whichever / whatever は「~ならどんな人 / 物でも」という意味で使われます。
複合関係代名詞は副詞節(この部分がなくても文は完成しています) を導き「~しようとも」という意味でも使われます。これは no matter ~に言い換えることができます。
複合関係副詞の whenever と wherever は「~する時はいつでも、~するところならどこでも」という意味でも使われます。
複合関係副詞の whenever / wherever / however は副詞節(この部分がなくても文は完成しています)を導き「いつ/どこへ/どんなに~しようとも」という意味で使われます。これは no matter ~に言い換えることができます。
1. I will remember what he said ( whoever ) he is.
whoever = no matter who
2. I will help ( whoever ) needs help.
3. I will never give up, ( however ) hard the situation is.
however = no matter how
4. I will never change my mind ( whatever ) happens.
whatever = no matter what
5. I see him ( whenever ) I go to New York.
6. He has that bag with him ( wherever ) he goes.
wherever = no matter where
7. I will support her ( whichever ) plan she chooses.
whichever = no matter which
whichever が直後に名詞を伴って形容詞的に用いられています。このような複合関係代名詞は「複合関係形容詞」と呼ばれます。
8. Take ( whatever ) measures are considered best.
whatever が直後に名詞を伴って形容詞的に用いられています。このような複合関係代名詞は「複合関係形容詞」と呼ばれます。
9. ( Whatever ) has a ( beginning ) also has an ( end ).
複合関係詞には、「~ならどんなものでも」という意味と副詞節を導き「~しようとも」という意味があります。意味を強調したいときに便利な表現が多いので、文をまるごと覚えておくと便利です。
however について補足:
1.however の後に形容詞[副詞]
「どんなに~でも」という意味の複合関係副詞 however は 3. のように〈however[no matter how] + 形容詞[副詞] + SV〉の形で使われることが多いですが,次のように使われることもあるので,一緒に覚えておきましょう。
2.howeverだけ
〈however[no matter how] + SV〉「どんなふうに~しても」
However you (may) do it, it will not be possible.
あなたがどんなふうにやっても,それは無理でしょう。
3.however のあとに形容詞+名詞
①〈however[no matter how]+many+可算名詞・複数形+SV〉「どれほど多くの~を…しようが」
However many times you (may) ask, I will not tell you.
あなたが私に何度(どれほど多くの回数を)頼んでも,(私はあなたに)言いません。
②〈however[no matter how]+much+不可算名詞・単数形+SV〉「どれほど多くの~を…しようが」
However much (*money) it costs[may cost], I will buy it.
どれほど多く(のお金が)かかっても,私はそれを買います。
*cost という動詞から言わなくてもわかるため,money は通例省略されます。
③〈however[no matter how]+形容詞+a(n)+可算名詞・単数形+SV〉「~がどれほど…でも」
However intelligent *a man he is[may be], I do not trust him.
彼がどれほど賢くい人でも,私は彼を信用しません。
★*冠詞の位置に注意。as,how(ever),so,too がつくときは,冠詞の a(n) は形容詞の後に置かれます。
★名詞の前に a(n) がつかないとき(不可算名詞と可算名詞の複数形)は 〈as [how(ever),so,too] +形容詞+名詞〉の形は使えないので注意が必要です。
こちら↓も参考にしてください。