今回は複合関係代名詞についてお伝えします。
複合関係代名詞とは、関係代名詞に ever がついたものです。
先行詞なしで用います。
問題
次の文を訳しましょう。
また、他の表現に言い換えましょう。
1. Whoever comes first will be served first.
= ( ) ( ) comes first will be served first.
2. I will call the man, whoever he is.
= I will call the man, ( ) ( ) ( ) he is.
3. You can choose whichever you like.
=You can choose ( ) ( ) you like.
4. You will be satisfied whichever you choose.
=You will be satisfied ( ) ( ) ( ) you choose.
5. I will buy you whatever you want.
=I will buy you ( ) ( ) you want.
6. I will be always on your side whatever happens.
=I will be always on your side ( ) ( ) ( ) happens.
解説と解答例
複合関係代名詞:
複合関係代名詞は、名詞節で使われるときと副詞節で使われるときで意味が異なります。
まずは、名詞節か副詞節かを確認しましょう。
節については、こちら↓を参考にしてください。
名詞(節)と副詞(節)の区別:
簡単に説明すると、主語、目的語、補語などの文の要素として使われるのが名詞です。名詞節がなければ文が成り立ちません。
文の要素ではなく修飾語として使われるのが副詞です。
副詞節がなくても文が成り立ちます。
関係代名詞との違い:
関係代名詞が導く節は主に形容詞節として先行詞の説明をしますが、複合関係代名詞が導く節は名詞節として文の要素になったり、副詞節として意味を添えます。
文の要素と文型については、こちら↓を参考にしてください。
1. Whoever comes first will be served first.
= ( Anyone ) ( who ) comes first will be served first.
先着順です。
(先に来た人は誰でも最初にサービスを受けます)
whoever comes first は名詞節で、文の主語
名詞節内の whoever は「…する人は誰でも」という意味
2. I will call the man, whoever he is.
= I will call the man, ( no ) ( matter ) ( who ) he is.
彼が誰であっても、私はその男性に電話します。
whoever he is は副詞節で、この節がなくても文が成り立つ
副詞節内の whoever は「誰が〔誰を〕…しようとも」という意味
3. You can choose whichever you like.
=You can choose ( any / either ) ( one ) you like.
あなたは、どれ〔どちら〕でも好きな方を選べます。
whichever you like は名詞節で、文の目的語
名詞節内の whichever は「…するものはどれ〔どちら〕でも」という意味
4. You will be satisfied whichever you choose.
=You will be satisfied ( no ) ( matter ) ( which ) you choose.
あなたがどちら〔どれ〕を選んでも、(あなたは)満足するでしょう。
whichever you choose は副詞節で、この節がなくても文が成り立つ
副詞節内の whichever は「どちら〔どれ〕を〔が〕…しようとも」という意味
5. I will buy you whatever you want.
=I will buy you ( anything ) ( that ) you want.
私は、あなたが欲しいものは何でも買ってあげますよ。
whatever you want は名詞節で、文の目的語
名詞節内の whatever は「…するものは何でも」という意味
ここ大事!
先行詞が anything / everything / nothing のとき、通常関係代名詞は which ではなくthat を用います。
6. I will be always on your side whatever happens.
=I will be always on your side ( no ) ( matter ) ( what ) happens.
何が起ころうと、私はいつもあなたの味方です。
whatever happens は副詞節で、この節がなくても文が成り立つ
副詞節内の whatever は「何が〔何を〕…しようとも」という意味
まとめ
複合関係代名詞が使われているのが名詞節か副詞節かで意味が異なる。
名詞節:「~ならどんなもの〔人〕でも」
副詞節:「~しようとも」
意味を強調したいときに便利なので、使い方を覚えておくと便利です。
よろしければ、こちら↓も参考にしてください。