英語学習法や文法説明

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疑問詞・関係詞・接続詞の使い分けとそれぞれの節の品詞

同じ単語が異なる用法や意味で使われることがありますが,今回は疑問詞・関係詞・接続詞の使い分けと,それぞれの節の品詞についてお伝えします。

 

例えば when には疑問詞関係詞接続詞の用法があります。

 

また,when が導く節は単文(*1)で使われる他,複文(*2) で使われる際は,名詞節形容詞節副詞節(*3)の役割をします。

 

*1  主部+述部を1つしか持たない文

*2  主部+述部の節が2つ以上あり,そのうちの1つがを1つしか持たない文

*3  S+V を含む語のまとまりを「節」と呼びます。

 

 

今回は疑問詞関係詞接続詞として使われる語の使い分けと,それぞれの節の品詞について確認しましょう。

 

 

用法を正しく理解し,間違いを防ぎましょう。

 

 

 

問題

(   ) 内の語のうち,適切な語を選択し,その語句が導く節の品詞を答えましょう。

適切な語は一語とは限りません。

 

1.  I want to help ( who   whoever  what ) needs help.

 

2.  I will give her ( which   whatever   what ) she wants.

 

3.  I met a man ( who   whose   that ) son is a pilot.

 

4.  I know the fact ( which   that   where ) she passed the exam.

 

5.  I do not know ( when   whether   that ) she will come.

 

6. (Whichever   Wherever   Whenever ) you go, you will be happy.

 

 

 

 

解説

その単語の意味だけではなく,その直後に文の要素がそろっている完全文が続くのか,何かの要素が欠けている不完全文が続くのかにも注目しましょう。

 

 

最初に,疑問詞関係詞接続詞について確認しておきましょう。

 

(1)疑問詞

★Yes/No で答えられない具体的な情報を訪ねる際に使います。

 

疑問詞には,疑問代名詞疑問形容詞疑問副詞の3種類あります。

 

 

①疑問代名詞 ( who / whom / whose / what / which )

★主語・補語・目的語にあたる名詞について尋ねるときに使います。

 

★後ろには文の要素が欠けている不完全文が続き,疑問代名詞と合わせて完全な文になります。

 

 

②疑問形容詞 ( whose / what / which )

★形容詞のように名詞の前に置かれ,後ろの名詞と共に,主語・補語・目的語の役割をします。

 

★後ろには,文の要素がそろっている完全文が続きます。

*ただし,名詞の前の限定詞(冠詞,所有格,数詞など)は欠けています。

 

 

③疑問副詞 ( when / where / why / how )

★「時・場所・理由・方法・様子」などを尋ねたいときに使います。

 

★後ろには,文の要素がそろっている完全文が続きます。

 

 

単文で使う場合:

①疑問代名詞 ( who / whom / whose / what / which )

例)

Which is yours? (which が主語)

 

 

②疑問形容詞 ( whose / what / which )

例)

What color do you like? (what color が目的語)

 

 

③疑問副詞 ( when / where / why / how )

例)

Why were you late today?

 

 

 

複文で使う場合:

★疑問文を文の一部として組み込んだ文を「間接疑問文」といいます。疑問文を組み込んだ節は名詞節として文の主語・補語・目的語になります。

 

★疑問詞で始まる疑問文を組み込む場合は,疑問詞を接続詞のように使います。その後,平叙文の語順(S+V)になります。

 

(*Yes/No 疑問文を組み込む場合は,その節の節の最初に「~かどうか」という意味の if / whether を使います。)

 

 

①疑問代名詞 ( who / whom / whose / what / which )

例)

What I am wondering is who you are.

(what I am wondering は「私が心配していることは」という意味の名詞節で文の主語。)

(who you are は「あなたが誰か」という意味の名詞節で文の補語。)

 

 

②疑問形容詞 ( whose / what / which )

例)

I know whose mother you are talking about.

(whose mother you are talking about は「あなたが誰のお母さんについて話しているか」という意味の名詞節で文の目的語)

 

 

③疑問副詞 ( when / where / why / how )

例)

He asked me how I made it.

(how I made it は「私がどのようにそれを作ったか」という意味の名詞節で文の目的語)

 

 

 

(2)関係詞

★直前の名詞(先行詞)と関係詞節をつなぐ接続詞のような役割を持っています。

 

関係詞には,関係代名詞関係副詞複合関係代名詞複合関係副詞の4種類あります。

 

 

①関係代名詞 ( who / which / whom / that / whose / what )

★関係詞節の中で代名詞の働きをします。後ろに文の要素が欠けている不完全文が続き,関係詞と合わせて完全な文になります。

 

*ただし,所有格の whose の後ろには,文の要素がそろっているけれど,名詞の前の限定詞(冠詞,所有格,数詞など)が欠けている文が続きます。

 

形容詞節を導き先行詞を修飾します。

ただし,「~すること[もの]という意味の what は先行詞を含んでいるので,名詞節を導き文の主語・補語・目的語になります。

 

例)

You can take anything that you want.

( that you want は「あなたが欲しい(もの)」という意味で, anything(なんでも) を修飾する形容詞節

(that は目的格)

 

 

 

②関係副詞 ( where / when / why / how )

★関係詞節の中で副詞の働きをします。後ろに完全文が続きます。

 

形容詞節として先行詞を修飾します。

*ただし,先行詞が省略する場合もあります。

 

例)

This is the point where you are wrong.

(where you are wrong は「あなたが間違っているところ」という意味の形容詞節)

 

 

 

③複合関係代名詞 ( whoever / whichever / whatever )

★後ろには文の要素が欠けている不完全文が続き,複合関係代名詞と合わせて完全な文になります。

 

★「~なら誰[どれ,何]でも」という意味で,名詞節を導き,文の主語・補語・目的語になります。

例)

You can choose whichever you like.

(whichever you like は「どちらでも好きな方を」という意味の名詞節で文の目的語)

 

 

★「誰が[どれが,何が]~しようとも」という意味の副詞節も導きます。

例)

You are welcome, whoever you are.

(whoever you are は「あなたがだれであっても」という意味の副詞節

 

 

 

④複合関係副詞 (whenever / wherever )

★後ろに完全文が続きます。2通りの意味の副詞節を導きます。

 

1.「~するときはいつでも」「~するところならどこでも」という意味の副詞節を導きます。

例)

I see him whenever I go to Kyoto.

(whenever I go to Kyoto は「京都に行くときはいつでも」という意味の副詞節)

 

 

2.「いつ[どこへ,どんなに]~しようとも」という意味の副詞節を導きます。

*〈however +形容詞[副詞]〉という形も使われます。

例)

She never gives up, however difficult the situation is.

(however difficult the situation is は「どんなに状況が厳しくても」という意味の副詞節)

 

 

 

(3)接続詞

★2つの節を繋ぎます。

 

①that

★「~ということ」という意味で,that 節は名詞節として文の主語・補語・目的語になります。

 

★後ろに完全文が続きます。

例)

I hope that she will pass the exam.

(that she will pass the exam は「彼女が試験に合格する(であろう)ことを」という意味の名詞節で文の目的語)

 

 

接続詞の that が感情を表す形容詞の後に用いられ,その感情の理由などを表します。このとき that は省略可能です。なお,この that 節は形容詞を修飾する副詞節という考え方もあります。

例)

I am afraid that she will refuse my proposal.

(that she will refuse my proposal は「彼女が私の提案を断る(であろうことを)」という意味の名詞節[副詞節]で,感情の理由を表しています)

 

 

名詞の内容 that 節が説明する場合があります。この that は「同格の that 」と呼ばれ,後ろには完全文が続きます。なお,同格の that を続けることができる名詞は限られています。

例)

I heard the news that he got married.

(that he got married は「彼が結婚したこと」という意味の名詞節で the news の内容を説明しています)

 

 

②when

★「~の時」という意味で,副詞節を導きます。

 

★when や if などに導かれた時や条件を表す副詞節の中では,未来のことでも現在形[現在完了形]を使い,未来形は使わないことに注意。

例)

I will play tennis with him when he comes home.

(when he comes home は「彼が帰ったとき」という意味の副詞節)

 

 

 

 

解答と解説

1.  I want to help ( who   whoever  what ) needs help.

正解:whoever

 

whoever needs help名詞節で help の目的語。複合関係代名詞の whoever の 後ろには主語が欠けた不完全文が続く。

 

★複合関係代名詞の whoever は「~する人は誰でも」という意味で,関係詞節の主語。 anyone who ~ に書き換え可能。

 

★関係代名詞 who の前には先行詞が必要だがこの文にはないため不正解。

 

★関係代名詞 what は先行詞不要だが,「~するもの[こと]」という意味で,人は表さないため不正解。

 

 

 

2.  I will give her ( which   whatever   what ) she wants.

正解:whatever / what

 

whatever[what] she wants名詞節で give の目的語。複合関係代名詞の whatever と関係代名詞の what の後ろには目的語が欠けた不完全文が続く。

 

whatever[what]は,関係詞節の目的語の役割。

 

★関係代名詞 which の前には先行詞が必要だが,この文にはないため不正解。

 

 

 

3.  I met a man ( who   whose   that ) son is a pilot.

正解:whose

 

whose son is a pilot形容詞節で先行詞の a man  を説明している。whose 以降は主語(son),述語動詞(is),補語(a pilot) で,文の要素はすべて揃った完全文で欠けている要素はないが,son の前には限定詞(冠詞,所有格,数詞など) が必要。

 

★関係詞以降は完全文なので,後ろに不完全文が続く関係代名詞 who[that] は不正解。なお,同格の that の後には完全文が続くが,この用法で説明できる名詞は限られている。a man は同格の that で説明できないため,同格の that も不正解。

 

 

 

4.  I know the fact ( which   that   where ) she passed the exam.

正解:that

 

that she passed the exam名詞節でこの that は「同格の that」と呼ばれ直前の名詞の内容を説明する。完全文が続く。

 

★関係詞以降は完全文なので,後ろに不完全文が続く関係代名詞 which は不正解。

 

★関係副詞 where は場所や状況条件などを表す語が先行詞になる。fact は where の先行詞にはならない。

 

 

 

5.  I do not know ( when   whether   that ) she will come.

正解:when

 

when she will leave Japan名詞節で know の目的語。この文は2種類の解釈が可能。

①間接疑問文(疑問文を文の一部として組み込んだ文)

I do not know + When will she come?

「彼女がいつ来るかわからない。」

 

②関係副詞を使った文

関係副詞 when は先行詞なしで使われることがある。

「彼女が来る時間がわからない。」

 

なお,関係詞節が先行詞を修飾していると考えると,この節は形容詞節

 

★when や if などに導かれた時や条件を表す副詞節の中では,未来のことでも現在形[現在完了形]を使い,未来形は使わないことに注意。ここでは,未来形が使われていることからも,この節が副詞節ではないことがわかる。

 

★接続詞の that は「~ということ」なので I know のような肯定文の後には続くが,I do not know のような否定文の後には,that ではなく「~かどうか」という意味の whether[if] が続く。

 

 

 

6. (Whichever   Wherever   Whenever ) you go, you will be happy.

正解:wherever / whenever

 

Wherever[Whenever] you go  は 副詞節で「いつ[どこへ]行こうとも」という意味。関係詞の後の you go(主語+自動詞) が完全文なので,複合関係副詞を選ぶ。

 

★後ろに不完全文が続く複合関係代名詞の whichever は不正解。

 

 

 

 

 

まとめ

★疑問代名詞 ( who / whom / whose / what / which )+不完全文(名詞節)

 

 

★疑問形容詞 ( whose / what / which )+完全文(名詞節)

*ただし,名詞の前の限定詞(冠詞,所有格,数詞など)は欠けている。

 

 

★疑問副詞( when / where / why / how )+完全文(名詞節)

 

 

★関係代名詞( who / which / whom / that / whose / what )+不完全文(形容詞節)

*ただし,whose の後には文の要素がそろっているが,限定詞(冠詞,所有格,数詞など)が欠けている文が続く。

 

 

★関係副詞 ( where / when / why / how )+完全文(形容詞節)

 

 

★複合関係代名詞(whoever / whichever / whatever )+不完全文(名詞節・副詞節)

 

 

★複合関係副詞(whenever / wherever / however)+完全文(副詞節)

 

 

★接続詞(if / whether / that) +完全文(名詞節・副詞節)

 

 

 

 

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