前回に続き今回も仮定法についてお伝えします。
問題
日本語に合うように空欄に適切な語を入れましょう。
1. ( ) ( ) in your place, I ( ) ( ) her the truth.
私なら、彼女に真実を話すでしょう。
2. If it ( ) ( ) tomorrow, I ( ) stay home all day.
万が一明日雨だったら、私は一日中家にいるでしょう。
3. If ( ) ( ) ( ) ( ) your help, I ( ) not be able to finish this project.
もしあたなの助けがなければ、私はこのプロジェクトを終わらせることはできないでしょう。
4. ( ) more money, we ( ) buy another car.
もっとお金があれば、私たちはもう一台車を買えるのに。
5. ( ) you change your mind, please call me.
万が一気が変わったら、私に電話してください。
6. If the sun ( ) ( ) rise in the west, I ( ) never change my mind.
もし太陽が西から昇るようなことがあったとしても、私の気持ちは変わらないでしょう。
7. It is time you ( ) to bed.
(あなたは)もう寝る時間です。
8. If ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) your advice, I ( ) ( ) ( ) ( ) this chance.
もしあなたのアドバイスがなかったら、私はこのチャンスを手に入れることはなかったでしょう。
9. ( ) ( o ) I ( ) ( ) more .
もっと勉強しておけばなあ。
10. She talks ( ) ( ) she ( ) everything.
彼女はまるで全てを知っているかのように話します。
解説
まずは基本を確認しておきましょう。
1.未来の仮定
① If + S' + should + 動詞の原形,
S will/can/may+動詞の原形~.
または
S would/could/might+動詞の原形~.
仮定法は実現の可能性がない場合に用い、可能性がある場合は直説法を用います。if 節に「should +動詞の原形」を用いることで、その中間くらいの可能性を表すことができます。
つまり、仮定法を用いる場合のように絶対にないとは限らないけれど、直説法を用いる場合のように可能性があるとも言い切れない場合に「万が一~だったら」という意味でif節にshould を加えます。
主節は、実現の可能性があれば直説法が用いられ、なければ仮定法が用いられます。
次の例文は実現の可能性が高い順です。
1. If I fail the test, I will try it again. (直説法)
2. If I should fail the test, I will try it again. (should / 直説法)
3. If I should fail the test, I would try it again. (should / 仮定法)
② If + S' + were to + 動詞の原形, S would/could/might+動詞の原形~.
「仮に~だとしたら」という前提の話をするときに if節にwere to を用います。なお、実現性が高い場合にも使います。
2. if の省略
if節の ifが省略され「(助)動詞+主語」の順で書かれることがあります(このように主語と動詞の順が入れ替わることを「倒置」といいます)。主に書き言葉で多く用いられ、仮定の意味が強調されます。
例)
If he were rich, → Were he rich,
If you should loose your key, → Should you loose your key,
If he had studied harder, → Had he studied harder,
ここ大事!
if が省略されるのは、述語動詞に『were / should / had+過去分詞』を使う場合のみです。どんなときでも ifを省略できるわけではありません。
3. 「もし~がなければ」
if it were not for ~は「もし(今)~がなければ」
if it had not been for ~は「もし(過去に)~がなかったら」
But for / Without ~も同じ意味です。その場合、時制は主節で判断します。
注)
反対の意味の「~があれば」はIf it were for ~ではありません。
(このような表現はありません。)
この場合With~を用いたり、If we had ~などと表します。
4. as if を使った仮定法
~ as if + S' +過去形…は「(今)まるで~のように」
~ as if + S' +過去完了形…は「(過去に)まるで~だったかのように」
5. 「もう~するころだ」
It is time +過去形~ 「もう~するころだ」
It is high time +過去形「もうとっくに~するころだ」
It is about time +過去形「そろそろ~してもいいころだ」
6. In only +S' + 過去形…は「~ならなあ」
If only + S' +過去完了形…「あのとき~だったらなあ」
注) I wish ~ に言い換えることができますが、If only の方がより強い願望を表します。
こちら↓も参考にしてください。
6. ifを使わない仮定法
Without / But for ~ 「~がなければ」
With ~ 「~があれば」
など
解答
1. ( Were ) ( I ) in your place, I ( would ) ( tell ) her the truth.
私なら、彼女に真実を話すでしょう。
2. if の省略
元は If I were in your place, ~.
2つの節を結ぶための接続詞がないこともヒントになります。
2. If it ( should ) ( rain ) tomorrow, I ( will / would ) stay home all day.
万が一明日雨だったら、私は一日中家にいるでしょう。
1.未来の仮定
可能性によって、主節は will / would を使い分けます。
3. If ( it ) ( were ) ( not ) ( for ) your help, I ( could ) not be able to finish this project.
もしあたなの助けがなければ、私はこのプロジェクトを終わらせることはできないでしょう。
3. 「もし~がなければ」
4. ( With ) more money, we ( could ) buy another car.
もっとお金があれば、私たちはもう一台車を買えるのに。
6. ifを使わない仮定法
5. ( Should ) you change your mind, please call me.
万が一気が変わったら、私に電話してください。
1.未来の仮定
2. if の省略
元は If you should change your mind, ~.
2つの節を結ぶための接続詞がないこともヒントになります。
6. If the sun ( were ) ( to ) rise in the west, I ( would ) never change my mind.
もし太陽が西から昇るようなことがあったとしても、私の気持ちは変わらないでしょう。
1.未来の仮定
7. It is time you ( went ) to bed.
(あなたは)もう寝る時間です。
5. 「もう~するころだ」
8. If ( it ) ( had ) ( not ) ( been ) ( for ) your advice, I ( could ) ( not ) ( have) ( got(ten) ) this chance.
もしあなたのアドバイスがなかったら、私はこのチャンスを手に入れることはなかったでしょう。
3. 「もし~がなければ」
9. ( If ) ( only ) I ( had ) ( studied ) more .
もっと勉強しておけばなあ。
6. if を使わない仮定法
10. She talks ( as ) ( if ) she ( knew ) everything.
彼女はまるで全てを知っているかのように話します。
4. as if を使った仮定法
慣用的に用いられる場合もあるので、例文を丸ごと覚えておくと便利です。
お読みいただき、ありがとうございました。
こちら↓も参考にしてください。
仮定法は時制の一致が行われません。詳しくはこちら↓を参考にしてください。
こちら↓も参考にしてください。