2つ以上の単語が一緒になって一つの名詞として使われる単語があり、複合名詞と呼ばれます。今回は複合名詞を作る名詞の「数」についてお伝えします。
複合名詞の元の品詞に注目すると、software のような「形容詞+名詞」、output のような「副詞+動詞」、rainfall のような「名詞+動詞」など、色々なパターンがあります。今回は元の「名詞の数」についてお伝えします。
問題
空欄に適切な単語を入れましょう。
1. I boght a ( ) yesterday.
昨日歯ブラシを買いました。
2. She smiled a ( ) ( ).
彼女はこぼれるような微笑みをうかべました。
(彼女は歯を見せて笑いました。)
3. Onigiri is ( ).
おにぎりは手で食べます。
4. They have happy ( ) from 16:00 to 19:00 at that restaurant.
あのレストランは、16時から19時までハッピーアワーです。
5. I need ( ) ( ).
足を伸ばす広さが必要です。
6. We must prevent ( ) ( ).
幼児虐待を防がなくてはいけません。
7. She bought an ( ) ( ).
彼女はまゆ墨用の鉛筆を買いました。
解答と解説
多くの場合、複合語の前側に来る名詞は単数形で表されることが多いようですが、以下のように複数形の場合もあります。
a systems engineer システムエンジニア
a teachers college / a teachers' college 教員養成大学
a glasses case メガネケース (a glass case はガラスのケース)
以下は全て単数形を用います。
1. I boght a ( toothbrush ) yesterday.
昨日歯ブラシを買いました。
tooth は「歯」の単数形
複数形は teeth です。
歯を磨くは brush one's teeth ですが、歯ブラシは teethbrush ではありません。
2. She smiled a ( toothy ) ( smile ).
彼女はこぼれるような微笑みをうかべました。
toothy は形容詞で「歯をむき出しにした」という意味です。
3. Onigiri is ( fingerfood ).
おにぎりは手で食べます。
少なくとも2本の指が必要ですが、fingersfood ではありません。
4. They have happy ( hour ) from 16:00 to 19:00 at that restaurant.
あのレストランは、16時から19時までハッピーアワーです。
3時間でも happy hours ではありません。
5. I need ( leg ) ( room ).
足を伸ばす広さが必要です。
両足を伸ばしますが、legs room ではありません。
なお、「部屋」は可算名詞ですが、ここでは「余地」という意味なので room は不可算名詞です。
6. We must prevent ( child ) ( abuse ).
幼児虐待を防がなくてはいけません。
child は「子ども」の単数形
複数形は children
複数の子どもの虐待を表しますが、children abuse ではありません。
7. She bought an ( eyebrow ) ( pencil ).
彼女はまゆ墨用の鉛筆を買いました。
両方のまゆに使いますが、eyebrows pencil ではありません。
複合語に名詞が使われている場合は、意味だけでなく「名詞の数(単数か複数か)」にも気をつけましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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