これまで色々な項目についてバラバラでお伝えしてきましたが,項目毎にまとめました。
Chapter 5 は「時制(3)」,Section 6は「時制の一致」についてお伝えします。
時制の一致
「間接話法」で,~ think that …(…と思う)や ~ say that …(…と言う)などのように,主節と従属節で構成される文では,主節の時制に合わせて従属節の時制も過去形などに変化します。
これを時制の一致といいます。
直接話法と間接話法
誰かの発言や意見を伝える方法のことを「話法」といい、「直接話法」と「間接話法」があります。
「直接話法」は発言者の言葉をそのまま伝える方法で、一般的に発言内容を引用符 ( " " ) で囲みます。
「間接話法」は発言者の言葉が引用符で囲まれることはなく、その部分が名詞節として述語動詞の目的語になります。 発言者の言葉を話し手の視点から伝えます。
★「時制の一致」が起こるのは「間接話法」で表すときです。
間接話法では話している時点から考えた時制を使います。
主節の動詞の時制に合わせて、発言内容の時制も変更します。これを「時制の一致」といいます。
なお,動詞の時制だけでなく時や場所を表す副詞(句)も変わることがあります。
(1)主節の動詞が現在形,現在完了形,未来形のとき
★時制の一致は行われません。
従属節は内容に応じた時制を使います。
1.主節が現在形・現在完了形・未来形
1. She says[has said / will say] that she is busy now[today].
彼女は,彼女が今は[今日は]忙しいと言っています。
2. She says[has said / will say] that she was busy yeserday[three days ago].
彼女は,彼女が昨日は[3日前は]忙しかったと言っています。
3. She says[has said / will say] that she will be busy tomorrow[next week].
彼女は,彼女が明日は[来週は]忙しいだろうと言っています。
4. She says[has said / will say] that we have known each other.
彼女は,私達は知り合いだと言っています。
5. She says that she had lived in Paris before.
彼女は,彼女が以前はパリに住んでいたと言っています。
(2)主節の動詞が過去形のとき
★時制の一致が行われます。
2.主節が過去形
1. She said that she was busy then[that day].
彼女は,彼女がそのときは[その日は]忙しいと言いました。
is → was (現在→過去)
now → then (今→そのとき)
today → that day (今日→その日)
*彼女が言ったのが同じ日ならtoday のまま
2. She said that she had been busy the day before[three days before].
彼女は,彼女がその前日は[その3日前は]忙しかったと言いました。
was → had been (過去→過去完了)
★時の前後関係が明らかな場合は,時制の一致後も過去完了形ではなく過去形を使うこともあります。
yesterday → the day before / the previous day (昨日→前日)
three days ago → three days before(今から3日前→そのときから3日前)
*彼女が言ったのが同じ日なら yesterday[three days ago] のまま
3. She said that she would be busy (the) next day[the next week].
彼女は,彼女が翌日は[翌週は]忙しいだろうと言いました。
will → would (未来を表す助動詞の現在形→未来を表す助動詞の過去形)
★should(shall の過去形) や, must ,ought to,had better,need のような過去形のない助動詞の場合は過去形にすることができないので,時制の一致後も現在形のままです。
tomorrow → (the) next before / the following day (明日→翌日)
next week → the next week / the following week(来週→翌週)
*彼女が言ったのが同じ日なら tomorrow[next week] のまま
4. She said that we had known each other.
彼女は,私達は知り合いだと言いました。
has known → had knwon (現在完了→過去完了)
5. She said that she had lived in Paris before.
彼女は,彼女が以前はパリに住んでいたと言いました。
had lived → had lived (過去完了→過去完了)
ここ大事!
★2. の過去形も4.の現在完了形も5. の過去完了形も,時制の一致ですべて過去完了形になります。
時制の一致の前にどちらの形だったかは,文意で判断します。
時制の一致の例外
次に「時制の一致」を行わない場合について確認しましょう。
ひと言でいうと、時の流れに関係ない内容を述べる場合には時制の一致を行いません。
以下の場合が考えられます。
(1)ことわざや変わらない事実(従属節の動詞は現在形のまま)
1. They know that practice makes perfect.
彼らは「習うより慣れろ」だと知っています。
→ They knew that practice makes perfect.
彼らは「習うより慣れろ」だと知っていました。
(2)現在も当てはまる習慣・状態・職業など (従属節の動詞は現在形のまま)
2. She says that she takes a walk every morning.
彼女は毎朝散歩をすると言っています。
→ She said that she takes a walk every morning.
彼女は毎朝散歩をすると言いました。
(3)歴史上の事実 (従属節の動詞は過去形のまま)
3. They know that the Second World War ended in 1945.
彼らは第二次世界大戦が1945年に終わったことを知っています。
→ They knew that the Second World War ended in 1945.
彼らは第二次世界大戦が1945年に終わったことを知っていました。
(4)仮定法は直説法と違い、実際の時制を表さないため時制の一致を行いません。
4. I wish I had studied more.
(過去に)もっと勉強すればよかったのにと(今)思っています。
→ I wished I had studied more.
(過去に)もっと勉強すればよかったのにと(過去に)思っていました。
このように時制に一致が行われない場合もあるので,注意が必要です。
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詳しくはこちら↓を参考にしてください。