これまで色々な項目についてバラバラでお伝えしてきましたが,項目毎にまとめました。
Chapter 5 は「時制(3)」,Section 2は「過去完了形」についてお伝えします。
過去完了形
過去完了形は〈had+過去分詞〉の形で,過去のある時点とさらに前の過去の時点を結びつける表現です。
現在完了形の「現在」と「過去」の関係を,「過去」と「さらに前の過去」へスライドさせたと考えることができます。
3つの用法を日本人にとって分かりやすい順にお伝えします。
★状態動詞か動作動詞かに注目しましょう。
★よく一緒に使われる語句に注目しましょう。
1.継続 「過去のあるときまでずっと~だった/でなかった」
主に状態動詞
一部の動作動詞
一緒に使われる語句:
*for (~の間) 期間を表します。
数字を伴った年・月・日・時間など,ある出来事が継続する期間を表す語句が続きます。
*before (~の前) いつまでの期間かを表します。
*how long (どのくらいの間)
期間を尋ねる文の文頭に使われます。
2.経験 「過去のあるときまでに~したことがあった/なかった」
主に動作動詞
一部の状態動詞
一緒に使われる語句:
*once (一度,かつて)
*twice (2度)
*three times (3度)
*ever (それまでに)
*before (~する以前に)
*until (~までに)
*never (一度も~ない)
3.完了・結果「過去のある時点で~したところだった/まだ~だった」
動作動詞
一緒に使われる語句:
*just (ちょうど)
*already (すでに)
*yet (疑問文でもう,否定文でまだ)
3つの用法を例文と一緒に確認しましょう。
1.継続 「過去のあるときまでずっと~だった/でなかった」
She had lived in NY for 10 years befpre she came to Tokyo.
彼女は東京に来る前にNYに10年間住んでいました。
注)通常この用法では、状態動詞が使われ,動作動詞を使う場合、「過去完了進行形(had + been + doing)」が用いられるのが一般的です。
ただし、動作動詞の中でも、learn / study / wait / stay などのように「一回の動作」ではなく、「一定期間行われる動作」を表す動詞は状態動詞と同じように「過去完了形」で「継続」の意味を表し,「継続」をより強調したり、未来への継続を表す際に、「過去完了進行形」を用います。
2.経験 「過去のあるときまでに~したことがあった/なかった」
Had you ever eaten that fruit before you came to Japan?
あなたは日本に来るまでにあの果物を食べたことがありましたか。
注)例外を除き ever は疑問文でのみ用いられ、否定文では never 、肯定文では before が用いられます。
3.完了・結果「過去のある時点で~したところだった/まだ~だった」
We had already left when he got there.
彼がそこに着いたとき,私達はすでに出発していました。
過去がそこに着いた時,私達はすでに出発していたことを表します。
その結果会えなかったなどの状況が予想できます。
その他:
(1)大過去 「過去のある時より前の動作や出来事」
過去完了形は,時間的な前後関係を表す際にも使われます。
過去に起こった2つの出来事を比べる際,後で起こった出来事を過去形で表し,先に起こった出来事を過去完了形で表します。この過去完了の用法を「大過去」といいます。
I lost the watch that my uncle had bought for me.
私は,伯父が私に買ってくれた腕時計をなくしました。
腕時計をなくす(過去形)よりも前に伯父が買ってくれた(大過去)。
(2)実現しなかった願望などを表す
過去完了形は,実現しなかった願望などを表すことがあります。
その際使われる動詞は expect,hope,want,intend などの動詞に限られます。
I had intended to study abroad when I was young.
私は若い頃留学するつもりだったのに(実現しなかった)。
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