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英語の助動詞の色々な意味① | would のさまざまな意味 |助動詞の過去形

「一つの単語に一つの意味」なら誤訳も少ないかもしれませんが、多くの場合一つの単語に色々な意味があるため、状況に応じて訳し分ける必要があります。

 

今回は助動詞の would の持つさまざまな意味について確認しましょう。

 

 

どの助動詞にも2つ以上の意味がありますが、特に would には多くの意味があるため注意が必要です。

 

問題

次の文を訳しましょう。

1.  Tom said that he would do his best.

 

2.  She wouldn't tell the reason, no matter how often I asked.

 

3.  Would you give me some advice?

 

4.  I would say he will not visit us again.

 

5.  She would agree with our plan in the end.

 

6.  I would be happy to help you.

 

7.  We would often talk on the phone for hours.

 

 

解答と解説

would は will の過去形です。

 

過去形というのは、この「形」の名称〔呼び方〕であって、必ずしも「時」が「過去」というわけではありません。

 

動詞や助動詞の過去形は、何かから「距離」が離れていることを表しています!!

 

1. 「現時点」からの距離 → 過去の出来事

 

2. 依頼する「相手」からの距離 → 丁寧

 

3. 「現実」からの距離 → 確信度が低い

 

would がそれぞれどういう意味で使われているか、確認しましょう。

 

1.  Tom said that he would do his best.

 トムは最善を尽くすつもりだと言いました。

 

「時制の一致」

直接話法(発言内容をそのまま表す方法)では willを使いますが、間接話法(発言内容を伝える人の視点から表す方法)で「~と言いました」と過去形で伝える際は、発言内容も過去形で表します。これを時制の一致といいます。

 

この文を直接話法で表すと以下のようになります。

1'.  Tom said, "I will do my best."

 

 

 

2.  She wouldn't tell the reason, no matter how often I asked.

 彼女は、私が何度頼んでも、その理由を話そうとしませんでした。

 

「意志(過去の拒絶)」

will は「どうしても~しようとしない」という意味で、否定文で「現在の強い拒絶」を表すことがあります。

 

will の 過去形の would にも同じ意味があり、「過去の強い拒絶」を表すことがあります。

 

助動詞の過去形が「時の過去」を表すことは珍しいので、特殊な例といえます。

 

 

 

3.  Would you give me some advice?

 アドバイスをいただけませんか。

 

「意志(丁寧な依頼)」

will は「~してくれますか」という意味で、「依頼」を表すことがあります。

 

will の 過去形の would にも「依頼」を表す意味がありますが、will  よりも丁寧な表現です。

 

 

 

4.  I would say he will not visit us again.

 おそらく彼はもう私たちを訪ねてこないだろうと思います。

 

5.  She would agree with our plan in the end.

 最後は彼女が私たちの計画に賛成してくれるでしょう。

 

6.  I would be happy to help you.

 喜んでお手伝いします。

 

「推量(控えめな意見表明や提案)」

will は「~だろう」という意味で、「推量」を表すことがあります。

 

will の 過去形の would にも「推量」を表す意味がありますが、will  よりも確信度が低い表現です。

 

意見を控えめに伝えることができます。

 

 

 

7.  We would often talk on the phone for hours.

 私たちはよく何時間も電話で話したものです。

 

「過去の習慣」

will は「よく~する」という意味で、「習性、習慣」を表すことがあります。

 

will の 過去形の would にも「よく~したものだ」という意味で「過去の習慣」を表す表現があります。

 

この意味を表すときは、oftenなどの頻度を表す副詞や、when I was young のような過去を表す副詞節と共に使われることが多いです。

 

比較 

used to との違いに注意しましょう。

 

would: 

be動詞や liveなどの「状態動詞」を一緒に使うことはできません。

 

「動作動詞」を使って、過去を回想する場合に使います。

 

(現在はどうなのかはわかりません)

 

used to:

「動作動詞」だけでなく「状態動詞」も使うことができます。

 

過去はそうだったが、今は違う」という意味です。

 

 

このように would には色々な意味があるので、状況に合わせて訳し分けましょう。

 

よろしければ、こちら↓も参考にしてください。

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