過去形の共通点
動詞や助動詞を過去形にする場合には、共通点があることをご存知でしょうか。
今回は過去形についてお伝えします。
過去形とは:
動詞は形を変えることで色々な状況を表すことができます。
「過去形」は動詞の形のひとつです。
動詞については、こちら↓を参考にしてください。
「過去」という言葉から、「時」の「過去」を表すことはわかると思いますが、それだけではありません。
「過去形」は次のような場合に使われます。
1. 過去の出来事
I went to Paris last year.
過去の出来事を表します。
2. 依頼
Can you ~?よりも Could you ~? の方が
Will you ~?よりも Would you ~?の方が
丁寧な表現になります。なお、依頼しているのは過去ではなく「現時点」です。
3. 推量・確信
may よりも might の方が
can よりも could の方が
will よりも would の方が
確信度が低くなります。なお、話題にしているのは過去のことではなく「現時点」のことです。
共通点は?
3つとも、過去形にすることで、何かから「距離」が離れていることを表しているのです!!
*ただし、特定の表現のみで、すべての文にあてはまるわけではありません。
1. 「現時点」からの距離 → 過去の出来事
2. 依頼する「相手」からの距離 → 丁寧
3. 「現実」からの距離 → 確信度が低くなる
あり得ないことを表す「仮定法」の条件節(If ~など)や主節(I could ~など)で、過去形や過去完了形が用いられているのもうなずけますね。
おまけ
もう何年も前にある生徒さんから「どうして助動詞が過去形になると、丁寧な表現になるんですか?」と聞かれました。その時は理由なんて考えたこともなかったので、「それがルールだから。」としか答えられませんでした。Kさん、あのときは答えられなくてごめんなさい。どこかでこれを読んでくれたら嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、こちら↓も参考にしてください。