助動詞の mayには「~かもしれない」という意味があります。では「~だったかもしれない」のように過去のことを言いたい時はどう言えばいいのでしょう?
問題
次の空欄に適切な語を入れましょう。1語とは限りません。
1. Tom ( ) .
トムは寝坊したのかもしれない。
ヒント:寝坊するはoversleep
2. Tom ( ) earlier.
トムはもっと早く到着したに違いない。
3. Tom ( ) such a thing.
トムがそんなことを言ったはずがない。
解答と解説
今回気をつけなければいけないのは、「確信の度合い」と「時」です。
1. 「~かもしれない」は may で、may の過去形は might だから
Tom might oversleep. ではありません。
注意!
may を might にすると可能性が低くなります。
過去の出来事を表すわけではありません。
詳しくはこちら↓を参考にしてください。 www.keiko.work
それでは、助動詞を使って過去を表したいときはどうすればいいのでしょう?全てそうではありませんが、多くの場合は以下の通りです。
過去について述べる場合:助動詞 + have + 過去分詞
1. Tom ( may(またはmight) have overslept ). です。
過去の出来事の推量なので、may/might + have + 過去分詞 で表します。
2. Tom ( must have arrived ) earlier.
過去の出来事の確信なので must + have + 過去分詞 で表します。
3. Tom ( cannot (またはcould not ) have said ) such a thing.
「~のはずがない」のように強い否定は、cannot で表します。could not にすれば確信度が低くなります。
注)「~言わなかった」という事実を伝えるなら、Tom did not say such a thing. です。
まとめ
強い確信
肯定文「~に違いない」は must
否定文「~のはずがない」は cannot (could not の方が確信度が低い)
cf.) 疑問文で「そんなはずがあろうか」という強い疑問を表すときも can を用います。
弱い推量
「~かもしれない」は may (might の方が確信度が低い)
過去の確信や推量
助動詞 + have + 過去分詞
助動詞の後に「have +過去分詞」を続けるということを知らない大学生や社会人、結構多いです笑。「はつみみ~」と、とても驚かれます。(いやいや、高校生のときに習ったはずです笑)
この文法ルールを知っている人は、かなり文法に詳しい人ですね(^^♪
これを知っているかどうかは、私が(英語を教える際)その人の英語力を知るヒントの一つになっています。
もし「はつみみ~」と思われているとしたら、この機会に是非覚えましょう!
お読みいただき、ありがとうございます。
よろしければこちら↓も参考にしてください。