英語学習法や文法説明

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分詞構文 | 完了形の分詞構文 | 独立分詞構文 |大過去 | 付帯状況

分詞構文がよく分からないという声をよく聞きます。試験問題に出題されるだけでなく、ニュースなどでもよく使われているので、是非マスターしましょう。今回は分詞構文についてお伝えします。

 

問題

 

空欄に適切な語を入れ、句(S+Vを含まない2語以上) を完成させましょう。なお、一語とは限りません。

 

  1.  (          ) from work, I wanted to go to bed soon.

仕事で疲れたので、すぐに寝たかった。

 

  2.  (       ) nothing to do today, I will relax at home.

今日はすることがないので、家でリラックスします。

 

  3.  ( Disc…           ), he kept working hard.

落胆したものの、彼は一所懸命働き続けました。

 

  4.  (           ), he went to see a doctor.

気分が悪かったので、彼は医者に診てもらいました。

 

  5.  (          ) plainly, he made himself undertood.

彼は自分の考え(his ideas) をはっきりと述べた(express) ので、皆が彼の言っていることを理解しました。

 

  6.  She was studying, (             ) the radio.

彼女はラジオを聞きながら勉強していました。

 

  7.  The train left the station at six, (             ) in Tokyo at eight.

その列車は6時にその駅を出発し、8時に東京に着きました。

 

 8.  (                ) what (            ), she kept silent.

何と言っていいか分からなかったので、彼女は黙ったままでした。

 

  9.  (             ) set, we stopped playing tennis.

日が沈み、私たちはテニスをするのをやめました。

 

10.  (               ) sunny, we ate lunch in the balcony.

天気が良かったので、私たちはバルコニーで昼食をとりました。

 

 

 

 

解答と解説

以前分詞構文について説明した際は「英→日」で考えて頂きましたが、今回は「日→英」で考えましょう。今回も基本事項を確認しておきましょう。

 

(S+Vを含まない2語以上のかたまり)の中で分詞が使われている構文(それだけで意味を成す表現)を「分詞構文と呼びます。

 

注) それ自体でひとつの事柄を表せる表現のことを「構文」といいます。

 

 

分詞構文は主に文頭または文尾で使われます。文中で使われることもあります。

 

分詞構文は、副詞句として用いられます。

 

 

分詞構文とは

分詞構文は次の様に作られます。

When I walked along the river, I saw a lot of sunflowers.

   (従属節)         (主節)

1.従属節の接続詞 (when) をとる。

注)

ただし、慣用表現以外は、意味を明確にするため、if / unless / (al)though / when / while などの接続詞残すことも多いようです。

 

 

 

2.主節と従属節の主語(ここでは両方 I )が同じとき、従属節の主語をとる。

注)

主語が違うときは、分詞構文の先頭に従属節の主語を残します

このような分詞構文を「独立分詞構文」と呼びます。

 

 

 

3.主節と従属節の時制が同じ時(ここでは両方過去形)、従属節の動詞を現在分詞(動詞の原形+~ing) にする。

 

 

→  ( When ) Walking along the river, I saw a lot of sunflowers.

 

 

 

完了形の分詞構文

従属節の方が主節より「」の状態や出来事を表す場合、従属節をHaving +過去分詞で始めます。

例)

After I had finished my homework, I watched TV.

Having finished my homework, I watched TV.

私は、宿題を終えた後でテレビを見ました。

 

注)

私がテレビを見た時(watched / 過去形)より「前に」宿題を終えたので、過去完了形(had finished) になっています。

 

この用法を「大過去」といいます。

 

 

従属節が否定文の場合

~ing の前に not / never を置きます。

 

 

従属節が「be + 過去分詞」の場合

通常、文頭の Being / Having been は省略します。

 

 

 

 

 1.  Tired  ) from work, I wanted to go to bed soon.

仕事で疲れたので、すぐに寝たかった。

 

次のように変化します。

Since I was tired from work, ~.

→ Being tired from work, ~.

→ Tired from work, ~.

beingは省略

 

 

 

  2. Having  ) nothing to do today, I will relax at home.

今日はすることがないので、家でリラックスします。

 

次のように変化します。

Since I have nothing to do today, ~.

→ Having nothing to do today, ~.

 

 

 

  3.  (  (Although) Discouraged   ), he kept working hard.

落胆したものの、彼は一所懸命働き続けました。

 

次のように変化します。

Although he was discouraged, ~.

→ (Although ) being discouraged, ~.

→ ( Although) discouraged, ~.

being は省略

 

 

 

  4.  (  Feeling sick  ), he went to see a doctor.

気分が悪かったので、彼は医者に診てもらいました。

 

次のように変化します。

Since he felt sick, ~.

→ Feeling sick, ~.

 

 

 

 

  5.  (   Having expressed his ideas  ) plainly, he made himself undertood.

彼は自分の考え(his ideas) をはっきりと述べた(express) ので、皆が彼の言っていることを理解しました。

 

次のように変化します。

Since he had expressed his ideas plainly, ~.

→ Having expressed his ideas plainly, ~.

従属節の方が主節より前に起こっているので(大過去)、having+過去分詞

 

 

 

  6.  She was studying, (   listening to    ) the radio.

彼女はラジオを聞きながら勉強していました。

 

次のように変化します。

She was studying and (she was ) listening to the radio.

→ ~, listening to the radio.

 

 

 

 

  7.  The train left the station at six, ( arriving  ) in Tokyo at eight.

その列車は6時にその駅を出発し、8時に東京に着きました。

 

次のように変化します。

The train left the station at six and ( it ) arrived in Tokyo at eight.

→ ~, arriving in Tokyo at eight.

 

 

注)

6. のように同時に動作が進行しているときや、7. のように連続して起こる動作や出来事付帯状況といい、分詞構文のような副詞句で表します。

 

 

ここ大事!

同時に進行する動作や、連続して起こる動作や出来事のうち、意味上大切な方は通常の文で表し、大切でない方を分詞構文で表します。

 

比較

7.  The train left the station at six, arriving in Tokyo at eight.

7'.  Leaving the station at six, the train arrived in Tokyo at eight.

 

7. は出発(時間) を重視し、7' は到着(時間) を重視しています。

 

 

 

 

  8.  (   Not knowing   ) what (   to say   ), she kept silent.

何と言っていいか分からなかったので、彼女は黙ったままでした。

 

次にように変化します。

Since she did not know what to say, ~.

Not knowing what to say, ~.

not を分詞の直前におきます。

 

 

 

  9.  (  The sun having  ) set, we stopped playing tennis.

日が沈み、私たちはテニスをするのをやめました。

 

次のように変化します。

After the sun had set, we stopped playing tennis.

The sun having set, ~.

主節(we) と従属節(the sun) の主語が違うので、主語を残します

このように主節と従位節の主語が違う分詞構文を独立分詞構文と呼びます。

 

従属節の方が主節より前に起こっているので(大過去)、having+過去分詞

  

 

 

 10.  (   It being   ) sunny, we ate lunch in the balcony.

天気が良かったので、私たちはバルコニーで昼食をとりました。

 

次のように変化します。

Since it was sunny, ~.

It being sunny, ~.

主節(we) と従属節(it) の主語が違うので、主語を残します

このように主節と従位節の主語が違う分詞構文を独立分詞構文と呼びます。

being の後ろが過去分詞ならbeing を省略しますが、sunny は過去分詞ではないので、being を残します。

 

 

 

 

ネイティブスピーカーが書いた英文には分詞構文がよく使われています。付帯状況以外文語表現なのであまり日常会話では使いませんが、ニュース記事や小説などにはよく出てきますので、正しく理解しておきましょう。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

6月29日(土)と30日(日)はブログをお休みします。

 

Have a good weekend!!

 

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