今回は冠詞についてお伝えします。
問題
次の空欄に適切な語を入れ、日本語に合う英文にしましょう。ただし、空欄に何も入らないこともあります。また一語とは限りません。
1. ( ) sense, what you said is true.
ある意味ではあなたが言ったことは正しいです。
2. He has ( ). ( ) was injured yesterday.
彼は猫を飼っています。その猫が昨日怪我をしました。
3. I bought ( ) Toyota.
私はトヨタ車を買いました。
4. Look at ( ) !
月を見て!
5. He asked me my name all of ( ).
彼は突然私の名前を聞いてきました。
6. Could you open ( )?
窓を開けていただけますか。
7. It will pay in ( ) run.
長い目で見ればそれは割に合っています。
8. I take piano lessons twice ( ).
私は1か月に2回ピアノのレッスンを受けています。
9. He handled ( ) well.
彼は思いがけないことをうまく処理しました。
10. He worked hard ( ) day.
彼は来る日も来る日も一生懸命働きました。
11. Tom is ( ) person who can speak Chinese in my class.
トムは私のクラスで唯一中国語が話せます。
12. We elected him ( ) of our team.
私たちは彼をチームのキャプテンに選びました。
13. She can play ( ) very well.
彼女はとても上手にギターを弾くことができます。
14. His dream is traveling around ( ) Pacific Ocean.
彼の夢は太平洋一周です。
15. He has worked ( ) New York Times for 10 years.
彼はニューヨーク・タイムズで10年間働いています。
16. She touched ( ) shoulder .
彼女は彼の方に触れました。
17. ( ) Louvre has a lot of splendid paintings.
ルーブル美術館には素晴らしい絵画がたくさんあります。
18. Let's meet ( ).
昼食の前に会いましょう。
19. Please send questions ( ).
電子メールで質問を送ってください。
20. They entered ( ) in 2000.
彼らは2000年に大学に入学しました。
解答
1. ( In a ) sense, what you said is true.
ある意味ではあなたが言ったことは正しいです。
2. He has ( a cat ). ( The cat ) was injured yesterday.
彼は猫を飼っています。その猫が昨日怪我をしました。
3. I bought ( a ) Toyota.
私はトヨタ車を買いました。
4. Look at ( the moon )!
月を見て!
5. He asked me my name all of ( a sudden ).
彼は突然私の名前を聞いてきました。
6. Could you open ( the window )?
窓を開けていただけますか。
7. It will pay in ( the long ) run.
長い目で見ればそれは割に合っています。
8. I take piano lessons twice ( a month ).
私は1か月に2回ピアノのレッスンを受けています。
9. He handled ( the unexpected ) well.
彼は思いがけないことをうまく処理しました。
10. He worked hard ( day after ) day.
彼は来る日も来る日も一生懸命働きました。
11. Tom is ( the only ) person who can speak Chinese in my class.
トムは私のクラスで唯一中国語が話せます。
12. We elected him ( captain ) of our team.
私たちは彼をチームのキャプテンに選びました。
13. She can play ( the guitar ) very well.
彼女はとても上手にギターを弾くことができます。
14. His dream is traveling around ( the ) Pacific Ocean.
彼の夢は太平洋一周です。
15. He has worked ( for The ) New York Times for 10 years.
彼はニューヨーク・タイムズで10年間働いています。
16. She touched ( him on the ) shoulder .
彼女は彼の方に触れました。
17. ( The ) Louvre has a lot of splendid paintings.
ルーブル美術館には素晴らしい絵画がたくさんあります。
18. Let's meet ( before lunch ).
昼食の前に会いましょう。
19. Please send questions ( by email ).
電子メールで質問を送ってください。
20. They entered ( college/university ) in 2000.
彼らは2000年に大学に入学しました。
解説
不定冠詞 (a / an)を用いる場合
いくつかある物や人の中から不特定のひとつを取り出す場合、可算名詞の単数の前に不定冠詞をおきます。通常「ひとつの、一人の」のように訳出する必要はありません。
注)不可算名詞や可算名詞の複数形の前に不定冠詞は不要です。
2. He has ( a cat ). ( The cat ) was injured yesterday.
彼は猫を飼っています。その猫が昨日怪我をしました。
「1つの」以外の意味で使う不定冠詞 (a / an)
1. 「慣用表現」
1. In ( a ) sense, what you said is true.
ある意味ではあなたが言ったことは正しいです。
in a sense ある意味では
5. He asked me my name all of ( a sudden ).
彼は突然私の名前を聞いてきました。
all of a sudden 突然
2.「~につき」
8. I take piano lessons twice ( a month ).
私は1か月に2回ピアノのレッスンを受けています。
3. 「~の製品、作品」
3. I bought ( a ) Toyota.
私はトヨタ車を買いました。
定冠詞(the)を用いる場合
原則的に「話者/筆者」も「聞き手/読者」もどの名詞のことを指しているのか分かる場合(共通認識がある場合)に、全ての名詞(可算名詞の単数、複数、不可算名詞)の前に定冠詞をおきます。
1.一度話題にのぼった名詞の前
2. He has ( a cat ). ( The cat ) was injured yesterday.
彼は猫を飼っています。その猫が昨日怪我をしました。
2.初めて話題にのぼる名詞でもどれを指しているかお互いにわかる場合
1. 部屋や町に一つしかないなど、数が限られているため、どれを指しているかお互い分る場合
6. Could you open ( the window )?
窓を開けていただけますか。
2. 唯一の物
4. Look at ( the moon )!
月を見て!
その他
the sun / the earth / the universe / the sky など
3. 修飾語で名詞を限定する場合
11. Tom is ( the only ) person who can speak Chinese in my class.
トムは私のクラスで唯一中国語が話せます。
その他の定冠詞 (the) の用法
1. 「慣用表現」
7. It will pay in ( the long ) run.
長い目で見ればそれは割に合っています。
in the long run 結局
13. She can play ( the guitar ) very well.
彼女はとても上手にギターを弾くことができます。
ここ大事!
ギターという特定の種類の楽器ならどれでも弾けることを表しています。
16. She touched ( him on the ) shoulder .
彼女は彼の方に触れました。
こことても大事!
体の部位よりも「人」に重点が置かれるため、彼の肩(his shoulder)ではなく、彼(him)を目的語に取るのが自然です。
誰かの体の一部はそこに限定されるので定冠詞をつけます。
定冠詞の代わりに所有格 (この場合his) を使うこともできます。
その他
grab/take/seize 人 by the arm (人)の腕をつかむ
look 人 in the face (人)の顔を直視する
2.「定冠詞+形容詞」で「~な人/物」
9. He handled ( the unexpected ) well.
彼は思いがけないことをうまく処理しました。
その他
the rich 金持ちの人
the poor 貧乏な人
the young 若者
the injured けが人
the unexpected 思いがけないこと
the impossible 不可能なこと
など
3. ある特定の固有名詞の前
14. His dream is traveling around ( the ) Pacific Ocean.
彼の夢は太平洋一周です。
17. ( The ) Louvre ( Museum ) has a lot of splendid paintings.
ルーブル美術館には素晴らしい絵画がたくさんあります。
ここ大事!
固有名詞の後に普通名詞が続いている場合は固有名詞の前に定冠詞がつきます。
普通名詞が省略されている場合も含みます。
15. He has worked ( for The ) New York Times for 10 years.
彼はニューヨーク・タイムズで10年間働いています。
新聞は基本的に定冠詞がつくことが多いようです。
通常 、業種や会社名はwork for の後に続き、
work at の後には仕事をしている場所が続きます。
可算名詞の単数形の前に何も置かれない場合
1.慣用表現
10. He worked hard ( day after ) day.
彼は来る日も来る日も一生懸命働きました。
day after day 来る日も来る日も
2.その名詞の本来の目的や機能を表すとき
18. Let's meet ( before lunch ) .
昼食の前に会いましょう。
20. They entered ( college/university ) in 2000.
彼らは2000年に大学に入学しました。
単科大学はcollege
総合大学はuniversity
ただし(米)では一般的に大学の総称としてcollegeが使われることが多いようです。
その他
go to school 学校へ行く
go to bed 寝る
after school 放課後
be late for school 学校に遅れる
など
3.交通手段や通信手段
19. Please send questions ( by email ).
電子メールで質問を送ってください。
その他
by train 電車で
by bike 自転車で
by car 車で
注)
「~の車で」はin one's car
by phone 電話で
by radio 無線で
4.役職名などが補語(C)になる場合
12. We elected him ( captain ) of our team.
私たちは彼をチームのキャプテンに選びました。
ここ大事!
個人としての captain は可算名詞ですが、役職などを表す名詞が文の補語になる場合、固有名詞のように考えられるため無冠詞です。
日本人は「名詞が~だから冠詞は…」と考えがちですが、ネイティブスピーカーにとっては「冠詞が~だから名詞は…」のように、冠詞が次にどんな名詞が続くかのヒントになるそうです。
間違えて使うと相手を混乱させることになりかねませんので、冠詞を正しくつかいこなしたいですね
よろしければこちら↓も参考にしてください。 www.keiko.work