英語学習法や文法説明

私がこれまでに得た色々な情報をお伝えします!

英語の冠詞 (a / an / the) の使い方 ① 基本編 

名詞の前につける a / an / the は「冠詞」と呼ばれています。日本語にはないので、使い方が難しいという声をよく聞きます。

 

今回は冠詞についてお伝えします。

 

正直にお伝えすると、私も「冠詞」が完璧に分かっているとはいえません。

 

ネイティブスピーカーに英文をチェックしてもらったときに冠詞の間違いを指摘されることがあるので、ちょっと苦手意識があります。

 

明確なルールもありますが、感覚で使い分けている場合もあるようです。残念ながら私はネイティブスピーカーの感覚は持ち合わせていませんが、文法上のルールをお伝えします。

 

説明の前に問題です。

問題

 

次の文はそれぞれどういう意味でしょう?

1.  Do you have time?

 

2.  Do you have the time?

 

色々な所で話題にされるので、ご存知の方も多いと思います。答えは最後にお伝えします。

 

 

基本ルール

不定冠詞 (a / an)

いくつかある物や人の中から、(不特定の、つまりどれでもいいので)ひとつを取り出して可算名詞の単数の前におく。通常「ひとつの、一人の」のように訳出する必要はありません。

 

注)不特定の、不可算名詞や可算名詞の複数形の前に冠詞は不要です。

 

 

後ろの単語の最初の(✖綴り) が子音なら a

 

後ろの単語の最初の(✖綴り) が母音なら   an

 

注)an になるのは nと後ろの単語の母音が「連結」し、言いやすくなるため

 

例)

a chair / a cat / a pencil / a university

an orange / an actor / an hour (hは発音しない)

 

 

定冠詞 (the)

「話者/筆者」も「聞き手/読者」もどの名詞のことを指しているのか分かる場合(共通認識がある場合)に、全ての名詞(可算名詞の単数、複数、不可算名詞)の前におく。

 

the は和訳しない場合もあるし、「その」などと訳される場合もありますが、以下のような感覚で使われるようです。

 

「ほらあの」

 

「例の」

 

「この前、話した」

 

「何のことだかわかっていると思うけど」

 

「~といえば、これしかないけど」

 

 

具体的には以下のような場合に使われます。

1.前に話題にのぼった名詞の前

I have a cat.  The cat is missing.

 

 

2. 初めて話題にのぼる場合でも状況から特定できる場合

Could you open the window?

 

 

3. 唯一の物

Look at the moon.

(the sun / the earth / the universe / the sky など)

注)月の種類を表す場合は不定冠詞をつける (a full moonなど)

 

 

4.  修飾語で名詞を限定する場合

Tom is the only person who can speak Chinese in my class.

Go to the second floor.

 

 

5.  慣用的に使われる場合

She can play the piano.

He grabbed me by the arm.

 

注)grab は人を目的語に取ることに注意。

✖He grabbed my arm.

その他

in the morning / on the whole(全般的に) など

 

 

6.  固有名詞につく場合

通常固有名詞に冠詞はつかないが、the がつくこともある。普通名詞が使われている場合が多い。

 

the Pacific Ocean (太平洋)

 

the Golden Gate Bridge

注)通常「橋」の名前にthe はつかない

 

the New York Times

 

The United States

 

 

問題の答えと解説

1.  時間ある? / 今暇ですか?

不可算名詞の time は「時間」という意味です。

 

2.   今何時ですか?

the time とは共通認識のあるその時間、つまり今の時刻のことです。

 

 

ここ大事!

日本人は、冠詞についてはあまり気にしない傾向がありますが、ネイティブスピーカーが英語を聞いたり読んだりする際は「冠詞→名詞」の順番で考えているようです。

 

 

つまり最初に来る冠詞で次にくる名詞を予測しているのです。

 

次に続くのは、「初めて聞く名詞だな」とか「前に聞いたことがあるのかな」とか「限定されているんだな」などと予測しているため、冠詞を間違えて使うと、戸惑わせることになってしまいます。

 

 

日本人にとって使い分けが難しい、またはつい使い忘れてしまいがちな冠詞ですが、英語においては大切な要素ですので、正しく使いこなしたいですね。

 

 

問題

次の文が表しているのは誰のことでしょう?答えは明日3月31日にお伝えします。

(わかったら、すごい!!)

 

He's Z man.

 

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お読みいただき、ありがとうございます。

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