今回は do / does / did の用法についてお伝えします。
do / does / did は 一般動詞の否定文や疑問文で使うだけではありません。
問題
次の 空欄に当てはまる語を入れましょう。一語とは限りません。
1. I ( ) you about that.
I told you about that. の強調
2. ( ) careful.
Be careful. の強調
3. I never ( ) Tom.
I never liked Tom. の強調
4. If you haven't finished it, please ( ) so right now.
「~ならすぐに終えてください。」
一語で。
5. Who told you to go there? Tom ( ).
一語で返答
6. Little ( ) that I would win the contest.
I little dreamed that I would win the contest. の強調
7. Not a word ( ).
She did not say a word. の強調
8. I like traveling and ( ).
4語で「 my husband も同じです。」という意味に
9. "I did not like science." " ( )."
3語で「私もそう(嫌い)でした。」という意味に
10. "I saw you yesterday." "You ( )?"
1語入れて「本当ですか」「そうなんですね」と、相づちを打つ
解答と解説
do / does / did は否定文、疑問文で使われる他、以下の用法でも使われます。
強調 ある事柄が事実だということを強調したい場合に助動詞として用います。
倒置 not / no / nor / little / only などの副詞を強調するために文頭に置く場合、その後ろは、疑問文と同じ語順(助動詞+主語+動詞の原形)になります。
このように主語と(助)動詞の語順が変わることを倒置といいます。
助動詞として、主に文語で用いられます。
代動詞 「前の動詞(+目的語/補語など)」 の反復を避けるために用いられます。
動詞と考えることができます。
1. I ( did tell ) you about that.
強調
強調のため、助動詞 didを使うことで過去の出来事だと分かります。
動詞は原形(tell) になることにも注意。
2. ( Do be ) careful.
強調
ためらっている相手に行動を促したり、丁寧に何かを勧めたりするときに用います。
3. I never ( did like ) Tom.
強調
4. If you haven't finished it, please ( do ) so right now.
代動詞
do so は finish it の代わり
5. Who told you to go there? Tom ( did ).
代動詞
did(過去形) は told (me to go there) の代わり
6. Little ( did I dream ) that I would win the contest.
倒置
7. Not a word ( did she say).
倒置
8. I like traveling and ( so does my husband).
代動詞
does は likes traveling の代わり。
主語がmy husband(3人称単数)で現在形のため、does が用いられます。
一般動詞を用いた肯定の内容と同じだというときは、「so+助動詞+主語」
比較
be動詞を用いた場合は「so+be動詞+主語」
"I am busy." "So am I."
9. "I did not like science." "Niether did I."
代動詞
did はliked science の代わり
一般動詞を用いた否定の内容と同じだというときは、「neither/nor+助動詞+主語」
比較
be動詞を用いた場合は「neither/nor+be動詞+主語」
"I was not busy." "Neither was I."
10. "I saw you yesterday." "You ( did )?"
代動詞
did(過去形) は saw(me yesterday) の代わり
このように相づちを打つことで、関心、心配、不信、皮肉などを表します。
まとめ
名詞の反復を避けるために代名詞が用いられるように、動詞の反復を避けるために代動詞 (do / does / did)が用いられます。
do / does / did は強調や倒置などの際にも用いられます。これらを使いこなせると、表現の幅が広がりますね。
お読みいただき、ありがとうございます。