今回は「話法」についてお伝えします。
発言内容や思ったことをそのまま伝える方法を「直接話法」といい、 " " のような引用符を用います。
それに対し、話者の視点で伝える方法を「間接話法」と言います。
間接話法では、1つの文の中に2つの節(2語以上の語のまとまり)があるので接続詞が必要です。今回は、接続詞を選ぶヒントについてお伝えします。
問題
空欄に適切な語を入れましょう。
1.
I hope ( ) he will pass the examination.
私は彼がテストに合格することを願っています。
2.
Do you know ( ) he went out?
彼がいつ出ていったかご存知ですか?
3.
Do you know ( ) he passed the examination?
彼がテストに合格したかどうかご存知ですか?
4.
Do you know ( ) he will move to New York?
彼がニューヨークに引っ越すことをご存知ですか?
5.
( ) he can finish the assignment is questionable.
彼がその課題を終えることができるかどうかは疑わしいです。
6.
It is questionable ( ) he can finish the assignment.
彼がその課題を終えることができるかどうかは疑わしいです。
7.
The problem is ( ) he can finish the job.
問題は彼がその仕事を終えることができるかどうかです。
8.
Do you know ( ) or not she went out?
あなたは彼女が出て行ったかどうか知ってしますか?
9.
I do not know ( ) he will come with me or not.
私は彼が私と一緒に来るのかどうか知りません。
10.
It depends on ( ) he wants to do the job.
それは彼がその仕事をやりたいかどうか次第です。
11.
I am afraid ( ) he will not come on time.
私は彼が時間通りこないのではないかと心配です。
12.
Tom asked her ( ) had eaten his cake.
トムは彼女に、誰が(トムの)ケーキを食べたのか尋ねました。
解答と解説
1.
I hope ( that ) he will pass the examination.
私は彼がテストに合格することを願っています。
名詞節をつくるthat
that節はhopeの目的語の働きをしています。
that は「~ということ」という意味。
この that はよく省略されます。
2.
Do you know ( when ) he went out?
彼がいつ出ていったかご存知ですか?
疑問詞が接続詞のような働きをし、「疑問詞+SV」がknow の目的語の働きをしています。
話者も、彼がいつ出ていったのか知りません。
3.
Do you know ( whether / if ) he passed the examination?
彼がテストに合格したかどうかご存知ですか?
名詞節をつくる whether / if
whether / if 節は know の目的語の働きをしています。
whehter/if は「~かどうか」という意味
話者も、彼が合格したかどうか知りません。
4.
Do you know ( that ) he will move to New York?
彼がニューヨークに引っ越すことをご存知ですか?
名詞節をつくるthat
that節はknowの目的語の働きをしています。
thatは「~ということ」という意味。
この that はよく省略されます。
話者は、彼が引っ越すことを知っています。
5.
( Whether ) he can finish the assignment is questionable.
彼がその課題を終えることができるかどうかは疑わしいです。
名詞節をつくる whether
whether 節は主語の働きをしています。
whehter は「~かどうか」という意味
話者も、彼が終えるかどうか分かりません。
6.
It is questionable ( Whether / if ) he can finish the assignment.
彼がその課題を終えることができるかどうかは疑わしいです。
名詞節をつくる whether
itは仮主語で、whether/if 節は真主語の働きをしています。
whehter は「~かどうか」という意味
話者も、彼が終えるかどうか分かりません。
7.
The problem is ( whether ) he can finish the job.
問題は彼がその仕事を終えることができるかどうかです。
名詞節をつくる whether
whether 節は補語の働きをしています。
whehter は「~かどうか」という意味
話者も、彼が終えられるかどうか分かりません。
8.
Do you know ( whether ) or not she went out?
あなたは彼女が出て行ったかどうか知ってしますか?
名詞節をつくる whether
whether 節は know の目的語の働きをしています。
whehter は「~かどうか」という意味
話者も、彼女が出て行ったかどうか知りません。
9.
I do not know ( whether / if ) he will come with me or not.
私は彼が私と一緒に来るのかどうか知りません。
名詞節をつくる whether/if
whether/if 節は know の目的語の働きをしています。
whehter/if は「~かどうか」という意味
話者も、彼女が来るかどうか知りません。
10.
It depends on ( whether ) he wants to do the job.
それは彼がその仕事をやりたいかどうか次第です。
名詞節をつくる whether
whether 節は 前置詞on の目的語の働きをしています。
whehter は「~かどうか」という意味
話者も、彼がやりたいかどうか知りません。
ここ大事!(whether か if か)
whether も if も両方使える場合
3. のように動詞の目的語になっている場合
6. のように仮主語が置かれているため、主語でも文頭に来ない場合
9. のように whether/if と or not が離れている場合
whetherしか使えない場合
5. のように主語として文頭に来る場合
7. のように補語の働きをする場合
8. のように whehterの直後に or not が続く場合
10. のように前置詞の後に来る場合
11.
I am afraid ( that ) he will not come on time.
私は彼が時間通りこないのではないかと心配です。
that節が感情を表す形容詞の後に続いて、その感情の理由を表しています。
この that は省略可能です。
話者は、彼が時間通り来ないと思っています。
ここ大事!(that節は名詞節?それとも副詞節?)
このthat節については2つの解釈があります。
1.be afraid of の of が脱落しています。be afraid がfearという他動詞と同じような働きをし、that 節が目的語と考えられるため、名詞節であるという考え
2.afraidという形容詞を修飾する副詞節であるという考え
その他、glad / happy / angry / sad / sorry / surprised などの形容詞も同じような文を作ることができます。
12.
Tom asked her ( who ) had eaten his cake.
トムは彼女に、誰が(トムの)ケーキを食べたのか尋ねました。
疑問詞が接続詞のような働きをし、「疑問詞+SV」が ask の目的語の働きをしています。
主語のトムは誰が食べたのか知りません。
このようにどの接続表現を入れるかは状況や文の構造によって違うので、注意が必要です。
お読みいただき、ありがとうございます。
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