名詞に相当する語句を、言い換えたり補足的に説明したりすることがあります。この関係は「同格の関係」と呼ばれます。今回は「同格」についてお伝えします。
問題
次の空欄に適切な語を入れましょう。
1. ( ) ( ) ( ) is a famous singer.
私の友達のトムは有名な歌手です。
2. I went to the ( ) ( ) ( ).
私は横浜市へ行きました。
3. ( ), ( ) ( ) ( )( ) ( ), is a famous singer.
私の親友の一人であるトムは有名な歌手です。
4. He has a ( ) ( ) practicing the piano before dinner.
彼には夕食の前にピアノを練習する習慣があります。
5. I have a desire ( ) ( ) ( ) some day.
私にはいつか留学するという希望があります。
6. There is a rumor ( ) ( ) ( ) the company last week.
トムが先週退職したという噂があります。
7. She has a question ( ) ( ) ( ) ( ) with him.
彼女は、彼と一緒に行く方がよいかどうかという問題を抱えています。
解答と解説
1. ( My ) ( friend ) ( Tom ) is a famous singer.
私の友達のTomは有名な歌手です。
名詞+名詞 (my friendとTomが同格)
my friend であるTom
2. I went to the ( city ) ( of ) ( Yokohama ).
私は横浜市へ行きました。
名詞+of +名詞 (the city とYokohamaが同格)
Yokohama という都市
3. ( Tom ), ( one ) ( of ) ( my )( best ) ( friends ), is a famous singer.
私の親友の一人であるトムは有名な歌手です。
名詞+(, )名詞(,)
私の親友の一人であるトム
比較
1. のようにコンマがない場合は「説明(my friend) → 名詞(Tom)」
3. のようにコンマを入れると「名詞(Tom) ← 説明(, one of my friends)」
説明が長い場合はコンマを入れることが多いようです。
4. He has a ( habit ) ( of ) practicing the piano before dinner.
彼には夕食の前にピアノを練習する習慣があります。
名詞+of+動名詞~
~を練習するという習慣
注)
~ a habit to practice the piano …のように不定詞で言い換えることはできません。
動名詞で説明するのは以下のような名詞に限られています。
habit /dream / idea / purpose など
5. I have a desire ( to ) ( study ) ( abroad ) some day.
私にはいつか留学するという希望があります。
名詞+to 不定詞
いつか留学するという希望
注)
不定詞で説明するのは以下のような名詞に限られています。
desire / hope / wish / intention / proposal / promise / decision / plan / ability / courage / effort / patience / reason / time / way など
6. There is a rumor ( that ) ( Tom ) ( left ) the company last week.
トムが先週退職したという噂があります。
名詞+that+S'+V'~
注)
同格の that~が説明する名詞は以下のような名詞に限られています。
news / report / rumor / fact / chance / idea / opinion / belief / suggestion / decision / demand / hope など
比較
I heard a rumor that Tom had spread.
that以下は、spreadという他動詞の目的語が欠けている不完全な文です。
関係代名詞で欠けている部分を補います。
この thatは関係代名詞の目的格です。
ここ大事!
★ 同格の that+完全文
★ 関係代名詞の that+不完全文
7. She has a question ( whether ) ( she ) ( should ) ( go ) with him.
彼女は、彼と一緒に行く方がよいかどうかという問題を抱えています。
比較
★ thatは「…ということ」という意味で、話者にとって内容が事実である場合に使います。
★ whetherは「…かどうか」という意味で、話者にとって内容が不確かな場合に使います。
このように、名詞によってどの形の同格の関係を伴うかが異なります。
その名詞が同格の不定詞/動名詞/that を用いて内容説明ができるかどうかわからない時は、辞書で確認しましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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