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ジョン万次郎と英語の発音 |内容語と機能語

自分では正しく発音しているつもりなのに、相手にわかってもらえなくて困った経験はありませんか?文字を見ればわかるけれど、文字なしでは何を言っているのか聞き取れないという声もよく聞きます。また、何度聞いてもその音に聞こえないという場合もあるかもしれませんね。今回は発音についてお伝えします。 

 

聞きにくかったり(リスニング)、通じにくかったり(スピーキング)する原因にはいくつかあると思いますが、もしかすると英語独特の音声ルールをご存知ないためかもしれません。

 

英語は一つ一つの単語を区切って話すのではなく、2~3語が連結(「連結」「同化」)したり、読まない音(「脱落」「省略」)があるなど、独特のルールがあります。まずは、このようなルールを知っておきましょう。

 

連結、同化、脱落、などの音声ルールについては、こちら↓を参考にしてください。

 

www.keiko.work

 

また、よろしければ発音についてのこちらの記事↓も参考にしてください。

 

www.keiko.work

 

 

問題

ジョン万次郎についてご存知の方も多いと思います。漁に出て遭難した際、アメリカの捕鯨船に助けられ、英語を学んだ方です。

 

当然辞書などはなかったため、自分の耳で聞いた音を聞こえたまま文字にし、覚えていったそうです。以下は彼が記したものです。元の英単語や英文は何か考えてみてください。

 

 

 

 1.  しゃま

 

 2.  こーる

 

 3.  さんれい

 

 4.  うわえる

 

 5.  わら

 

 6.  にゅうよう

 

 7.  うれ

 

 8.  きゃあ

 

 9.  なあろ

 

10.  はぺ

 

11.  あーゆーかめん

 

12  ほったいもいじるな

 

 

解答

1.  しゃま

summer

 

2.  こーる

cool

 

3.  さんれい

Sunday

 

4.  うわえる

well

wは二重母音なので、「う」ではなく「うわ」と聞こえたのでしょうね。

 

 

5.  わら

water

「ウオーター」より英語の発音に近いですね。

 

6.  にゅうよう

New York

York の k は聞こえなかったのでしょうね。

 

7.  うれ

red

「r」は一度口をすぼめるので、「れ」ではなく「うれ」と聞こえ、最後の「d」は聞こえなかったのでしょうね。

 

8.  きゃあ

cat

叫び声ではありません(笑)。

最後の t は聞こえなかったのでしょうね。

 

 9.  なあろ

narrow

 

10.  はぺ

happy

 

比較

9. narrow と10. happy の「a」の音の違いに注意しましょう。

narrow は長めにhappy は短めになっていますね。

 

 

 

 

11.  あーゆーかめん

Are you coming?

「カミング」より「カメン」の方が英語っぽいですね。

 

 

 

12.  ほったいもいじるな

What time is it now?

time と now が強く発音されているのがよく分かりますね。

 

ここ大事!(内容語と機能語)

英語では、全ての単語を同じような強さで発音するわけではありません。

 

意味を伝える上で重要な「内容語」(名詞、動詞、形容詞、副詞)を「強くゆっくりめ」に発音します。

 

そして、それ自体ははっきりとした意味を持たず、文法的な繋がりを示す「機能語」(冠詞、前置詞、接続詞など)は「弱く速め」に発音します。

 

 

つまり、英語ではメリハリをつけて話します。

 

 

ジョン万次郎は、このような色々なルールを自分で発見し、実践していたのでしょうね。

 

最初に文字から習った場合、例えば narrow は文字から連想し「ナロー」になってしまいがちです。一度文字をはずして、ジョン万次郎のように、耳だけを頼りに英文を聞いてリピートする練習をするのもいいかもしれませんね。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

よろしければこちら↓も参考にしてください。

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