今回は群動詞の受動態についてお伝えします。
群動詞は句動詞や動詞句とも呼ばれますが、「動詞+前置詞」や「動詞+副詞」などの全体で一つの動詞と同じ働きをします。
元の動詞とは意味が変わることが多いようです。
例)
get ~になる、~を得る、など
get over 立ち直る、回復する
群動詞にも自動詞と他動詞があります。自動詞の場合は目的語がないため受動態にはなりませんが、他動詞の場合は、能動態の目的語を主語にした受動態の文が成り立ちます。
問題
日本語に合うように空欄に適切な語を入れましょう。一語とは限りません。
1. Mr. Tanaka is looked ( ) by all the students.
田中先生は生徒のみんなに尊敬されています。
2. I was brought ( ) in Los Angels.
私はロサンゼルスで育ちました。
3. Her cat was almost ( ) by a car.
彼女のネコはあやうく車にひかれるところでした。
4. The violence must be made ( ).
The violence must be put ( ).
暴力に終止符を打たなければなりません。
5. He was made ( ) by his classmates.
彼はクラスメートにからかわれました。
6. Mary is spoken ( ) by her coworkers.
メアリーは同僚から評判がいいです (よく言われています)
7. The meeting was called ( ).
その会議は中止されました。
8. The meeting was put ( ).
その会議は延期されました。
9. Her remark should be paid ( ).
彼女の発言には注意がはらわれるべきです。
10. She was ( ) to get out.
彼女は出て行くように大声でどなられました。
解答と解説
能動態では間違えなくても、受動態にすると群動詞の最後の副詞や前置詞を落とす間違いが多いので、気をつけましょう。
1. Mr. Tanaka is looked (up to ) by all the students.
田中先生は生徒のみんなに尊敬されています。
look up to ~ ~を尊敬する
2. I was brought ( up ) in Los Angels.
私はロサンゼルスで育ちました。
bring up ~ ~を育てる
受動態で表されるのが自然です。
3. Her cat was almost ( run over ) by a car.
彼女のネコはあやうく車にひかれるところでした。
run over ~ 車などが~をひく
4. The violence must be made ( an end of ).
The violence must be put ( an end to ).
暴力に終止符を打たなければなりません。
make an end of ~ / put an end to ~ ~に終止符を打つ、~を終わらせる
5. He was made ( fun of ) by his classmates.
彼はクラスメートにからかわれました。
make fun of ~ ~をからかう
6. Mary is spoken ( well of ) by her coworkers.
メアリーは同僚から評判がいいです (よく言われています)
speak well of ~ ~のことをよく言う、~を褒める
7. The meeting was called ( off ).
その会議は中止されました。
call off ~ ~を中止する
8. The meeting was put ( off ).
その会議は延期されました。
put off ~ ~を延期する
9. Her remark should be paid ( attention to ).
彼女の発言には注意がはらわれるべきです。
pay attention to ~ ~に注意をはらう
10. She was ( shouted at ) to get out.
彼女は出て行くように大声でどなられました。
shout at (人) to do ~ 人に~するよう叫ぶ
群動詞はかたまりで一つの意味を成すため、受動態にしたときに最後の前置詞などを落とさないよう気をつけましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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