通常「動作をする側を主語にした表現方法」の能動態の文が多いのですが、「動作を受ける側を主語にした表現方法」の受動態が好まれる場合があります。
今回は受動態についてお伝えします。
受動態とは
動作を受ける側が主語
述語動詞は 「be + 過去分詞 (+ by + 動作主)」
能動態の目的語が受動態の主語になります。
We speak Japanese in Japan.
Japanese is spoken in Japan.
ただし、この2文は全く同じではなく、能動態が好まれる場合と受動態が好まれる場合があります。
時々必要ないのに受動態にしている文を見かけますが、基本的に能動態が一般的で、必要なときだけ受動態で表しましょう。
受動態が好まれる場合
1.動作主よりもそのときの状態や行為に重点を置く場合
比較
1. Tom broke the printer. (能動態)
2. The printer was broken (by Tom). (受動態)
1. 「トムが壊した」という事実が印象に残る。
2. 「プリンターが壊れている」という状態が印象に残る。
3. He wrote that novel in English.
4. That novel was written in English.
3. 「彼が書いた」という事実が印象に残る。
4. 「その小説が英語で書かれた」という事実が印象に残る。
注)~ is written と現在形であらわすと「過去に書かれた」という事実ではなく「書かれている」という今の状態を表す。
2. 動作主を言う必要がない場合
5. Japanese is spoken in Japan.
6. This building was built in 2000.
3. 話の流れから受動態が自然な場合
比較
7. (Tom did not look happy yesterday.) A bee stung him.
8. (Tom did not look happy yesterday.) He was stung by a bee.
話の流れから、7. よりも8. の方が自然。
7.のようにいきなり「ハチが…」と始められると、状況をつかみにくい。
9. (I visited Kyoto last week.) Many people visit the city every year.
10. (I visited Kyoto last week.) The city is visited by many people every year.
話の流れから、9. よりも10.の方が自然。
ここ大事!
「旧情報→新情報」の方が話の流れがつかみやすい。
まとめ
受動態は、必要なときだけ使うようにしましょう!
応用編
特にTOEIC の Part 1では受動態が頻繁に使われます。それぞれの場合の述語動詞について確認しておきましょう。
進行形の受動態: be + being + 過去分詞
完了形の受動態: have/has/had + been + 過去分詞
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