物が主語で「~される」という意味なので、受動態(be+過去分詞)が用いられると思われる場合でも、英語では能動態で表わされる場合があり、そのような形態は能動受動態と呼ばれます。
能動受動態の文
1. This book sells well. (売れる)
2. This knife cuts well. (切れる)
3. This machine handles easily. (操作できる)
4. This silk dress feels smooth. (感触がする)
5. This book reads easily. (読める)
6. The stew is cooking. (煮える)
7. This sweater wears well. (長持ちする/しない)
8. This door locks automatically. (鍵がかかる)
9. This house rents for ¥100,000 a month. (貸出しされる)
10. Eat sushi first because it will not keep till tomorrow.
((食べ物などが)もつ)
自動詞と他動詞
sell は「(人が)~を売る」、cut は「(人が)~を切る」という他動詞としてよく知られていますよね。
上述の動詞は全て「人が~する」という他動詞の用法もありますが、ここでは全て「物が~する」という自動詞で用いられています。
ここ大事!
他動詞を使って受動態にした文と、能動受動態には違いがあります。
受動態
1' This books is sold well. (← They sell this book well.)
出版社や販売員などの売る人が優れているため、よく売れているという意味
能動受動態
1. This book sells well.
本自体が優れているため、よく売れているという意味
まとめ
物が主語だからといって、必ずしもいつも受動態とは限りません。
このような特殊な使い方はまるごと暗記しておくと間違いを防ぐことができますし、色々迷わなくてすみますね。
こちら↓も参考にしてください。