現在進行形 (be動詞+~ing) は、現時点で行われている動作を表すということはご存知だと思いますが、それ以外にも色々な場面で使われます。今回は現在進行形についてお伝えします。
状態動詞と動作動詞
時制を考えるうで、その動詞が状態動詞か動作動詞かということはとても重要です。ほとんどの場合、動作動詞を進行形にします。原則的にある程度時間の幅がある状態動詞は進行形になりません(例外は6. をご覧ください)。
動作動詞と状態動詞については、こちらを参考にしてください。
1. 現在行われている動作
He is playing tennis with Tom now.
一回の動作や行為を表す動作動詞を進行形にすることで、少し時間の幅を持たせることができます。
時制を考える際は、副詞も重要です。今行われている動作を表すときは、now という副詞を伴うことが多いようです
現在進行形は「たった今行われている動作」を表すだけではなく、以下のような使い方もあります。
2. 変化している途中
Leaves are turning red.
以前アメリカ人が
My father is dying.
と言ったのですが、その時は現在進行形が「変化」も表すとは知らず、「今~しているところ」という意味だと思っていたので、「今死んでるところ」って「あと数時間ってこと?帰国しなくてもいいの?」と心配しました。
進行形で、数日~数か月かけてだんだん変化してきていることを表すことがあります。
3. 未来の予定
He is leaving Tokyo for Paris this afternoon.
少し先の未来を表すことがあります。
現在進行形は、現在の動作に焦点があり、その動作がいつ始まり、いつ終わるかはわかりません。そのため、現在の動作の延長線上にある近い未来を表すことがあります。
4. ある期間に繰り返される動作
We are playing golf these days.
ある限られた期間に(ここでは最近)繰り返し行われる動作を表すことがあります。
比較
We play golf every Saturday. (現在形)
現在形は「習慣」を表します。
それに対し現在進行形は、「最近はじめた」(習慣とはいえない)というニュアンスがあります。
5. 不満などの感情を表す
He is always eating snack foods.
「いつも~して(ばかり)いる」という(多くの場合不満などの)感情を表すことがあります。
比較
He always eats snack foods.
現在形は「習慣」を事実として客観的に伝えています。
現在進行形は、「もう!!いつもいつもお菓子ばっかり食べて~!!」という話者の主観を表しています。
原則的に状態動詞は進行形にしませんが、例外もあります。
6. 状態動詞の進行形
He is being quiet. (今だけ)
She is living in NY. (一時的に)
「いつもは違うけど」とか「一時的に」などのように、一時的な状態であることを表す際には、通常進行形にしない状態動詞を進行形にすることがあります。
She is resembling her mother more and more.
more and moreなどを伴って経過を表す場合は、進行形にすることがあります。
このように現在進行形は、「たった今行われている動作」以外にも色々な場面で使うことができます。
お読みいただき、ありがとうございます。
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