現在完了進行形は現在完了形と進行形が合わさったものですが、現在完了形と何が違うのでしょう。今回はこの違いについてお伝えします。
現在完了形は、「継続」、「経験」、「完了・結果」を表します。
問題
日本語に合うように( ) 内の動詞を適切な形に変えて空欄に入れましょう。一語とは限りません。
1 She ( ) in NY for three years. (live)
彼女がニューヨークに住んで3年になります。
2 She ( ) in NY three years ago. (live)
彼女は3年前はニューヨークに住んでいました。
3 She ( ) for him for three hours. (wait)
彼女は3時間彼を待っています。
4 She ( ) for him for three hours. (wait)
彼女はもう3時間も彼を待ち続けています。(待っている事を強調)
5 We ( ) a contract with the company. (make)
私たちはその会社と契約を結びました。(その契約は今も有効)
6 She ( ) Chinese for five years when I first met her. (learn)
私が初めて彼女に会ったとき、彼女は5年間中国語を学んでいました。
7. We ( ) tennis for two hours when Tom called me. (play)
トムが私に電話をしてきたときには、私たちは2時間テニスをしていました。
解答と解説
現在完了形(継続)
原則的に状態動詞が使われます。
例)I have lived in Tokyo for three years.
動作動詞の現在完了形は「継続」ではなく「完了」を表す事が多く、「継続」 を表す際には、多くの場合現在完了進行形を用います。
例) I have just read this book. (完了)
I have been reading this book. (継続)
ただし、動作動詞の中でも wait / study / learn / stay / rain のような、一定時間の動作の継続を表す動詞は、状態動詞と同じように現在完了形で「継続」を表すこともあります。
その場合、(「完了」ではなく)「継続」を表していることを明確にするために、通常「for+期間」や「since +起点」のような期間を表す語句を伴います。
なお、このような動詞を現在完了進行形で表すと、「継続」をより強調することがあります。
また、進行形が「未来」へ続くイメージをもつため、現在完了進行形も「未来」も続くことを暗示する場合もあります。
1 She ( has lived ) in NY for three years.
彼女がニューヨークに住んで3年になります。
3年前に住み始め、今も住んでいるので現在完了形で表します。
2 She ( lived ) in NY three years ago.
彼女は3年前ニューヨークに住んでいました。
今は住んでいないので、過去形で表します。
3 She ( has waited ) for him for three hours.
彼女は3時間彼を待っています。
wait は動作動詞ですが、一定期間続くため、状態動詞と同じように現在完了形で継続を表すことができます。
4 She ( has been waiting ) for him for three hours.
彼女はもう3時間も彼を待ち続けています。(まだ待つようです)。
wait を現在完了進行形で用いることで、動作を強調することができます。また、今後もその動作が続くことも表す場合もあります。
5 We ( have made ) a contract with the company. (make)
私たちはその会社と契約を結びました。(その契約は今も有効)
現在完了形は現在に焦点があるため、現在も契約が有効であることを表します。
比較
We made a contract with the company. のように過去形で表すと、現在もまだ契約が有効かどうかわかりません。
6 She ( had learned ) Chinese for five years when I first met her. (learn)
私が初めて彼女に会ったとき、彼女は5年間中国語を学んでいました。
learn は動作動詞ですが、一定時間の動作の継続を表すため、過去完了形で継続の意味を表します。ただし、状態動詞ではないため、原則的にfor ~のような期間を表す語句が必要です。
7 We ( had been playing ) tennis for two hours when Tom called me. (play)
トムが私に電話をしてきたときには、私たちは2時間テニスをしていました。
play は動作動詞なので、 過去のある時点までの動作の継続を過去完了進行形で表します。
「時制」を考えるときは、状態動詞と動作動詞の違いを知っておくと分かりやすいです。
それについてはこちら↓を参考にしてください。
お読みいただき、ありがとうございました。
こちら↓も参考にしてください。