関係代名詞は、名詞や文全体を修飾します。中には修飾する名詞を含んでいるものもあります。今回は関係代名詞の役割に注目してお伝えします。
問題
日本語に合うように空欄に適切な語を入れましょう。単語の最初の文字が書かれている場合もあります。
先行詞は何か、また、関係代名詞節中の関係詞の働き(主語、目的語、補語)についても考えましょう。
1. You can take anything ( ) ( ) ( ).
あなたが好きなものは何でも取っていいですよ。
2. He made me ( ) ( ) ( ).
今の私があるのは彼のおかげです。
3. She said she was a writer, ( ) ( ) ( ) ( t ).
彼女は作家だと言いましたが、それは事実ではありませんでした。
4. He is not the nice man ( ) ( ) ( u ) ( ) ( ).
彼は昔は素敵な人でしたが、今はそうではありません。
5. ( ) ( ) ( ) cannot be undone.
後悔先に立たず。
(やってしまったことは、元には戻らない)
6. New York is not ( ) ( ) ( ) ( i ) ( ).
今のニューヨークは、あなたが思うような昔のニューヨークではありません。
7. There is no rule ( ) ( ) some exceptins.
例外のないルールはありません。
解答と解説
1. You can take anything ( that ) ( you ) ( like ).
あなたが好きなものは何でも取っていいですよ。
先行詞: anything
関係代名詞 that は関係代名詞節の(動詞の)目的語の働き
注)先行詞が anything / everything / nothing / all~ / every~ / no~ / the only ~などのとき、関係代名詞は thatが好まれます。
2. He made me ( what ) ( I ) ( am ).
今の私があるのは彼のおかげです。
先行詞:whatは先行詞を含んでいる
関係代名詞 what は関係代名詞節の補語の働き
3. She said she was a writer, ( which ) ( was ) ( not ) ( true ).
彼女は作家だと言いましたが、それは事実ではありませんでした。
先行詞: 前の文(She said she was a writer.)
関係代名詞 which は関係代名詞節の主語の働き
注)このような非限定用法(関係詞の前に「,」があり、追加情報を表す場合)に thatを使うことはできません。
4. He is not the nice man ( that ) ( he ) ( used ) ( to ) ( be ).
彼は昔は素敵な人でしたが、今はそうではありません。
先行詞: the nice man
関係代名詞 that は関係代名詞節の補語の働き
注)関係代名詞が補語を表すときは、通常whoではなくthatを使います。
5. ( What ) ( is ) ( done ) cannot be undone.
後悔先に立たず。
(やってしまったことは、元には戻らない)
先行詞:whatは先行詞を含んでいる
関係代名詞 what は関係代名詞節の主語の働き
6. New York is not ( what ) ( you ) ( think ) ( it ) ( was ).
今のニューヨークはあなたが思うような昔のニューヨークではありません。
先行詞:whatは先行詞を含んでいる
関係代名詞 what は関係代名詞節の補語の働き
注)you thinkが挿入されているため、「誰もが思う一般的な(昔のニューヨーク)」ではなく「あなたが思う(昔のニューヨーク)」という意味になっています。
7. There is no rule ( but ) ( has ) some exceptins.
例外のないルールはありません。
先行詞:rule
関係代名詞 but は関係代名詞節の主語の働き
注)関係代名詞 but は否定の先行詞と共に使われ、「~ではない…はない」という意味です。
関係代名詞というと、主格、所有格、目的格だけだと思っている方が多いようですが、実は補語の役割をすることもあります。関係代名詞が関係代名詞節の中でどのような役割をしているのかを意識すると、文を正しく理解することができますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
よろしければこちら↓も参考にしてください。