今回は many / much を使った比較表現についてお伝えします。
「A も B も同じくらいの大きさ」「~の方が好き」「~が一番良い」など,色々な比較表現があります。
今回は many / much / more / most を使った表現に絞ってお伝えします。
問題
日本文に合うように空欄を埋めましょう。
1. I have ( ) as my father does.
私は父と同じくらいの数の本を持っています。
2. Nothing is ( ) than health.
健康より大事なものはありません。
3. She got ( ) in her class.
彼女はクラスの中で最も注目を集めました。
*注目:attention
4. This is ( ) computer I have ever used.
これは今まで私が使った中で断然一番良いコンピューターです。
解説
比較変化
英語では形容詞や副詞を変化させて比較しますが、その形は以下の3種類です。
1.原級: 比較変化しない元の形 例)tall
2.比較級:2人または2つを「~より…だ」と比較するときの形 例)taller
3.最上級:3人または3つ以上を「~の中で最も…だ」と比較するときの形 例) tallest
比較表現
英語の比較表現には、何をどのように比較するかによって以下の3種類があります。
1.「AはBと同じくらい…だ」と同程度であることを表すとき(同等比較)
A…as+原級(+名詞)+as B
2.2人または2つを「~より…だ」と比較するとき
比較級+than~
3.3人または3つ以上を「~の中で最も…だ」と比較するとき
最上級+of / in / among / that+関係代名詞節など
次に many / much と,その比較級・最上級の more / most の形容詞と副詞の使い方について確認しましょう。
1.形容詞
★限定用法(名詞を直接修飾する)のみで使い,叙述用法(文の補語になる)では使いません。
〇 I have many books.
× My books are many.
2.副詞
① 動詞を修飾する
You need to practice more.
② 形容詞・副詞を修飾して比較級を作る
They deliver products most qucikly in this area.
③ much のみ形容詞・副詞の比較級・最上級などを修飾
His performance was much better than mine.
彼のパフォーマンスは私のよりはるかに良かったです。
解答と解説
1. I have ( as many books ) as my father does.
私は父と同じくらいの数の本を持っています。
★「数が B と同じくらい」は〈as many + 複数名詞 + as B 〉で表します。
例)as many books as ~
ここ大事!
〈many[much] +名詞〉がひとかたまりです。
よくある間違い:
× I have books as many as my father does.
2. Nothing is ( more important ) than health.
健康より大事なものはありません。
★何かと何かを比べる際,〈A … 比較級+than B〉の形で表すことができます。
★2音節の語の多くや3音節以上の語,また語尾が -ly の副詞はそれぞれの語の原級の前に more[most]をつけて比較級・最上級に変化します。
3. She got ( the most attention ) in her class.
彼女はクラスメートの中で最も注目を集めました。
*注目:attention
★最上級の前は多くの場合定冠詞が使われます。
ここ大事!
〈 the most +名詞〉がひとかたまりです。
例)the most attention
よくある間違い:
× She got the attention most in her class.
4. This is ( much / by far / very the best ) computer I have ever used.
これは今まで私が使った中で断然一番良いコンピューターです。
★比較級や最上級を強調する際にも,much を使うことができます。
特に「多い」という意味で使う際の 語順の間違いが多いです。
比較級・最上級は「多い」という意味を持つ場合と持たない場合を区別して理解しておきましょう。
こちら↓も参考にしてください。