今回は原級比較の語順に注目してお伝えします。
まずは比較変化について確認しておきましょう。
英語では形容詞や副詞を変化させて比較しますが、その形は以下の3種類です。
原級: 比較変化しない元の形 例)tall
比較級:2人または2つを「~より…だ」と比較するときの形 例)taller
最上級:3人または3つ以上を「~の中で最も…だ」と比較するときの形 例) tallest
問題
( ) の語を適切に並べましょう。
1. She is ( as / as / not / tall ) her sister.
彼女はお姉さんほど背が高くありません。
2. She is ( as / as / beautiful ) her mother.
彼女はお母さんと同じくらい綺麗です。
3. She is ( as / as / a / beautiful / woman ) her mother.
彼女はお母さんと同じくらい綺麗な女性です。
4. He has ( as / as / does / his / brother / many / books).
彼はお兄さんと同じくらいの数の本を持っています。
5. The city is ( as / as / Tokyo / half / large ).
その都市は東京の半分の大きさです。
6. That country is ( as / as / one / large / quarter ) USA.
あの国はアメリカの 4分の1 の大きさです。
7. She spent ( as / as / one million yen / much ) in a day.
彼女は一日に100万円も使いました。
解答と解説
〈A … not as +原級+as B〉は「AはBほど…ではない」という意味です。
1. She is ( not as tall as ) her sister.
注)
単にお姉さんの身長と比較しているだけで、お姉さんの背が高いと言っているわけではありません。
〈A … as +原級+as B〉は「Aは B と同じくらい…だ」という意味です。
2. She is ( as beautiful as ) her mother.
ここ大事!
形容詞が名詞を修飾するときは通常〈冠詞+形容詞+名詞〉の語順(例:a beautiful woman)ですが、二つの as の間に入るときは語順が違うので要注意です。
その際は形容詞が冠詞の前に置かれ〈as +形容詞+冠詞+名詞+as〉の語順になります。
これは as と形容詞の結びつきが強いためと考えられます。
3. She is ( as beautiful a woman as ) her mother.
名詞の数が同じくらいだという時は〈A … as many +複数名詞+as+B〉で表します。
4. He has ( as many books as his brother does).
*does は代動詞で、ここでは has の代わりに使われています。
省略することもできます。
X倍だというときは〈X +as+原級+as〉のように倍数を用いて表します。
2倍 twice
X倍 X times
(例:3倍 three times )
半分 half
3分の1倍 one-third
3分の2倍 two-thirds
4分の1倍 one quarter / one-fourth
注)分数は分子を整数で、分母を序数で表します。
分子が複数のとき、分母は複数で表します。
5. The city is ( half as large as Tokyo ).
6. That country is ( one quarter as large as ) USA.
〈as+原級+as〉の形で数や量を強調することができます。
7. She spent ( as much as one million yen ) in a day.
原級比較は特に語順に注意しましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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