今回は間違えやすい接続詞の使い方を確認しましょう。
接続詞とは
語と語、句(S+Vを含まない2語以上のまとまり)と句、節(S+Vを含む2語以上のまとまり)と節を結びます。
よくある間違い
1. 2つの節を結ぶためには、接続詞が(1つ)必要です。コンマにその役割はありません。
✖ I went to NY last year, I had a good time.
〇 I went to NY last year, and I had a good time.
〇 When I went to NY last year, I had a good time.
2. 原則的に「接続詞+1つの節」だけの文はありません。
✖ When I went to NY last year.
ただし、Why ~?という疑問文の返答に限り、Because S+V. だけの文はOK。
Why did you go to NY?
〇 Because my aunt lives there.
語順に注意
日本語は接続詞が、かたまりの最後に来ることがあります
~へ行った時
英語の接続詞は、かたまりの最初に来ます
when I went to ~
問題
空欄に適切な接続詞を入れましょう。
1. ( ) you are still a child, you cannot go there alone.
まだ子どもなので
2. He looked happy ( ) he was promoted to manager.
昇進したので
注)通常役職を表す名詞は無冠詞
3. He did not look happy ( ) he was promoted to manager.
昇進したのに
4. We should go to bed early ( ) we can catch the 6 o'clock train.
間に合うために
5. He was promoted to manager, ( ) he looked happy.
昇進したので
6. He was promoted to manager, ( ) he did not look happy.
昇進したのに
解答と解説
1. ( Since ) you are still a child, you cannot go there alone.
2. He looked happy ( because ) he was promoted to manager.
since も because も理由を表します。厳密なルールではないようですが、2つには次のような違いがあります。
ここ大事!
since: すでに相手が知っている理由を述べるときに使われ、文頭に置かれることが多い。
because: 相手が知らない理由を述べるときに使われ、文の後半に置かれることが多い。
3. He did not look happy ( though ) he was promoted to manager.
多くの文法書に、though は「譲歩を表す」と書かれています。
「譲歩」って何?
通常「譲歩」とは「相手に合わせる」とか「譲る」という意味で使います。
ところが文法用語の「譲歩」は、逆説 (thoughなど) や強調 (Whenever など) を表し、日常使う「譲歩」と同じではありません。
つまり、分かりにくいのです。混乱を招くため、ここでは「譲歩」という文法用語は使わずに説明します。
ここ大事!
because /since :「~なので…」のように「当然そうなるよね」という予想通りの結果になる場合の理由を表します。
though / although(thoughよりやや堅い): 「~なのに…」のように、予想と逆の結果になる場合に、because と同じ位置に置きます。
4. We should go to bed early tomorrow ( so that ) we can catch the 6 o'clock train.
so that は「~のために」という「目的」を表す接続詞です。堅い表現の in order that よりもよく使われます。
5. He was promoted to manager, ( so ) he looked happy.
2. との違いに注意!(予想通りの)「結果」を表す節の前には , so (that) が来ます。(thatは省略されることが多い)
注)コンマなしの so that は4. のような「目的」を表します。「結果」を表すso (that) の前にはコンマが必要ですので、要注意です。
6. He was promoted to manager, ( but ) he did not look happy.
3. との違いに注意! (予想と逆の)「結果」を表す節の前には but が来ます。
このように位置や意味によって接続詞を使い分けましょう!
まとめ
次のそれぞれの違いに気をつけましょう。
because と since (新情報か旧情報か)
because と though (流れが自然か自然ではないか)
because と so that (理由か目的か)
because と so (後ろの節の内容)
though と but (後ろの節の内容)
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